レビュー

REVOPOINT MetroX 3D スキャナー実機レビュー 15万円以上の3Dスキャナーで色々と撮影してみました。

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REVOPOINT MetroX

今回はREVOPOINTさんよりブルーレーザーでスキャン出来るMetroXの3Dスキャナーをご提供頂いたので、レビュー記事を書かせて頂きました。

シングルフレーム精度は0.01mm、シングルフレーム正確度は0.03mmとなっていて、マーカーを使用したスキャン方式を使うと、手に取って大きめの物でもスキャンしやすく、黒い物でもスキャンしやすくなっていました。3Dスキャナーを使ってみたいと思っている人は参考にしてみてください。

商品は高級なケースに入っているので安全に持ち運びする事が出来ます。


開けるととスポンジクッションでスキャナーがしっかり守られているのが分かります。


こちらが商品の中身です。MetroX3Dスキャナー本体、三脚、リストストラップ、2軸ターンテーブル、USB Type-C to TYpe-Aアダプター、USB Type-A to Type-Cケーブル、アダプター、マーカー、サンプルの彫刻、スタートガイドが付属しています。(メガネは予約販売期間中だけの特典です)


MetroX3D本体のスキャナー本体


スキャンが得意なのは小型から中型サイズのものですが、マーカーを使用する事で大きな工業製品などもスキャンしてパーツを合成してスキャンする事が可能となります。

スキャン方式 手持ち、ターンテーブル
テクノロジー マルチラインブルーレーザー
フルフィールド構造化光
オブジェクトサイズ 小型、中型
シングルフレーム精度 0.01 mm
シングルフレーム正確度 0.03 mm
点間距離 0.05 mm
動作距離 200~400 mm
シングルフレームスキャン範
囲(最小距離)
160X70@200 mm
シングルフレームスキャン範
囲(最大距離)
320X215@400 mm
視野角度, H x W 43×33°
最小スキャンサイズ 10mmx10mmx10mm
最大スキャンサイズ 1x1x1 m
スキャン速度 マルチラインブルーレーザー:800,000ポイ
ント/秒
フルフィールドブルーライト:7,000,000ポ
イント/秒

MetroX使用最低スペック。

MetroXはPCに接続して使用しますが、Windowsの場合はCPUはIntel i720世代 10700以上またはRyzen7 5800、メモリは32GB以上、GPUはNvidia RTX3050(8GB)以上必要、Macの場合はCPUがM1 Pro、/Max/Ultra メモリは16GBとなっています。

MetroXブロックキットを使用する事でレーザースキャンの品質を上げれる

MetroXのプレミアムセットにはブロックキットが付属していますが、マーカーが配置されたブロックを周りに配置する事でスキャンを効率的に進める事が出来ます。


ブロックキットには専用の棒が付属されていますが、高さのある物でもここに小さなマーカーブロックを磁石でくっつけてスキャンする事が出来ます。マーカーをぺたぺたシールで張らなくてよくて何度も使えるので非常に便利です。

MetroXでスキャンしてみました

ケーブルを繋げて、スキャナーに台を用意して実際にスキャンしてみます。必ずUSBにパソコンと接続するケーブルはUSB3.0に繋げてください。

スキャンするには、事前に専用アプリ、Revo Scan 5 MetroXを公式サイトからダウロードしてパソコンにインストールします。


インストールしたらデスクトップにアイコンが作成されるのでダブルクリックします。


最初にPCが適しているのかチェックされます。


PCのパフォーマンスに問題なさそうです。その後左下に「スキャナー校正」と文字があるので使用するのがオススメです。


スキャナーは接続された状態であれば、新規プロジェクトをクリックして、


ファイル名を適当に付けて、新規を押します。


左上から、マーカーを使ってスキャンするのか、それともマーカーを使わずに特徴スキャンを使うのか選択します。マーカーを使うと手動でもスキャンがしやすくズレる事がほとんどありませんでした。


スキャンモードは交差線を選び、トラッキング方式はマーカー、スキャン対象物は一般を選びました。MetroXは黒い物体をスキャンしやすくなっていて、スキャン対象物から黒い物や金属を選びスキャンする事も可能となっています。


開始ボタンを押すとスキャンが開始されます。マーカー方式のスキャンを使う場合は一度に表面、裏面をスキャンする事が出来ずに別々でスキャンして後から合成する必要があります。


スキャンが終わったら、1クリック編集を適用する事でスキャンデータが編集可能になります。


こちらが編集可能になったデータです。


右側のツールを使って、いらない部分を選択して削除を繰り返して必要な個所だけにします。


必要な部分だけになったらメッシュ化を選択して、ポリゴン化します。


エクスポートボタンから、FBX、OBJ、PLY、Gltf、3mf形式で書き出す事が出来ます。今回はFBXで書き出してBlenderに読み込んでみました。


横からのスキャンデータ。


後ろ側は別途スキャンして後で合成する必要があります。

次にPS5のコントローラーをスキャンしてみました。


スキャン方法を2軸ターンテーブルを使用するのを選ぶと、Bluetoothで自動で台座と繋がり、指定した角度と速度で自動的にスキャンが開始されますが、これがとても便利です。


ボタン部分は透明なので多少スキャン出来ていない箇所もありますが、本体部分はかなり綺麗にスキャン出来ています。


特に黒い物体にもスキャンが強くなったので白い部分と黒い部分で一緒に綺麗にスキャンできています。裏側を別途スキャンしてみました。この方向からだとLRや足の黒い部分も綺麗にスキャン出来ているのが分かります。


今度は人物のフィギュアをスキャンしてみます。高さのある物の場合は専用の棒にブロックを磁石でつける事でよりスキャンしやすく出来ます。スキャンしてみました。筋肉の細かい繊維までくっきりスキャン出来ています。

スキャンを別々でした場合はアプリの合成ボタンを押して、特徴から自動で合成してもらうか、または同じ場所をそれぞれクリックする事で1つにまとめる事が出来ます。


細かい手の部分も綺麗にスキャンされています。

本製品は先ほども言いましたが黒い物体をスキャンする事も可能で、例えばこんな真っ暗なヘッドホンも、


スキャン出来ているが分かります。


このような真っ黒な充電器も、


スキャン出来ました。

もちろん白いオブジェクトもスキャン可能


このような靴もスキャンする場合にブロックを周りに配置する事で、


スキャンする事が出来ました。(途中数か所マーキングシールを張っています)

細かいスティッチ部分もスキャンされています。


見えていない裏側は別途スキャンする必要があります。


お花をスキャンしてみました。


マーカーを沢山配置する事でスキャンする事が可能で、


不要な部分を削除する事で綺麗にスキャン出来ました。

REVOPOINT MetroX 3D スキャナーまとめ

手でスキャナーを持ちながらゆっくり動かす事で、同じ場所を行き来してもモデルが変に重なったり誤動作することなくスキャンしやすく、3Dスキャナーが苦手だった黒い物体でもスキャン品質が向上してスプレーを使わなくてもスキャン出来たのがよかったです。

表と裏をスキャンして合成する手間があったり、値段が高いのがネックですが、1からモデリングするよりもより忠実にスキャンしたモデルから大きさや形状を細かく3Dソフト上で作っていけるのは間違いが無く制作コストを下げる事が出来ると思いました。3Dプリンターと組み合わせる事でより様々な用途に使えると思います。

詳しくは公式サイトよりチェックしてみてください。クーポンコード「MDH0」を使用するとMetroX 2%追加割引する事が出来ます。

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