
Version 15.0 | Substance 3D Designer
Adobe Substance 3D Designerが15.0にアップデートされました。
新しいレンダリングモードでは、マテリアルの編集中でも高速に表示出来るラスタライザーと、透明な質感なども反映されるパストレーサーが追加、モデル、ライトやカメラのあるシーンデータを一括で読み込み編集して、Substance 3D Designerでマテリアル作成後一括でUSD形式で書き出してBlenderに読み込む事が可能になったり、ポストエフェクトを使用する事でBlenderと同じ見た目でリアルタイムに調整可能など機能が追加されています。
新しい3Dレンダー ラスタライザーとパストレーサーが搭載

マテリアルの作業中にもライルタイムプレビュー表示出来るラスタライザーモードと、正確なレンダリングが可能になるパストレーサーモードが搭載されました。
MaterialXにも対応するよう作られていて、影の見え方や半透明を確認しながら調整する事が可能となります。
- パストレーサーを有効にする:パストレーサー モードとラスタライザー モードをすばやく切り替えます。
- 影を有効にする:シーン内の影を有効にします。光に応じてマテリアルがどのように動作するかを確認するのに役立ちます。
- グラウンド プレーンを有効にする:シーン内のグラウンド プレーンを有効にするかどうかを指定します。
- 環境ライトを回転するホットキーの変更:他の Substance アプリに合わせて変更され、Ctrl キーを押しながら Shift キーを押しながら右クリック ではなく 、Shift キーを押しながら右クリックになりました。
ポストエフェクトが利用可能

ポストエフェクトが復活してカメラメニューから利用可能になりました。ブルーム、トーンマッピング、被写界深度が使えるようになったので、例えばBlenderでも同じ見た目にしたい場合はSubstance 3D DesignerのTone MappingからAgxを使用する事で、ビューポートの見た目で作業してBlenderでも同じ見た目で表現する事が可能となります。
- ブルーム:ライトや反射などの明るいスポットの周りのグレアをシミュレートし、発光面をより視覚化できるようにします。
- トーン マッピング: ハイ ダイナミック レンジ (HDR) 効果を得るためのプロファイルを使用したカラー範囲。
- 被写界深度:カメラ レンズのフォーカス プロパティをシミュレートします (ラスタライザーのみ)。
正方形以外のタイリングテクスチャが作成しやすくなった

UとVで別々にタイリング作成可能になったので、メッシュをその都度インポートする必要がなくなり、正方形以外のテクスチャも作成しやすくなりました。
ライトやカメラがあるシーンデータのインポートも可能

Blenderで作成したカメラ、ライト、HDRI、モデルをSubstance 3D Designerに全て読み込む事でマテリアル作成する事が可能になりました。
インポートしたそれぞれのアイテムは個別にオンオフしたり、見たいカメラのアングルを選ぶ事でその方向から確認したり、シーンで直接アセットを選択してそれだけを表示する事も可能です。ショートカットキーでフォーカス(F)またはマテリアルプロパティ(右クリック)にアクセスも出来ます。
また、インポートとエクスポートの両方で、USD (+ usda、usdc、usdz)、STL、PLY、GLTF などのさらに多くの 3D 形式がサポートされるようになりました。
編集が終わったらUSD形式のみシーンをエクスポートする事が可能です。
ベイク機能の向上
ベイクインターフェースはGPUベースに再構築されパフォーマンスが大幅向上しました。