Wētā FXでLead Artistとして活躍するDylan Browne氏が、現在開発中のUnreal Engine 6で実験的に実装されている新しいLumenモード「LumenRef」を使用したテスト映像が公開されています。
公開されたデモでは通常のライトを配置せず、看板などに設定されたEmissiveマテリアルからの光だけでシーン全体を照らしています。これにより、ネオンやディスプレイなどの発光オブジェクトから周囲へ広がる光を高品質に表現できることが確認できます。
LumenRefは、通常のLumenよりも光の反射や間接光を高精度に計算し、パストレーサーに近い高品質な映像をフルパストレーサーよりも桁違いに高速にレンダリングすることを目指した実験的なモードです。
通常のLumenよりも非常に多くのレイを使用し、ほぼピクセル単位で処理することで、より正確な間接照明や反射を表現できるようになっています。
ただし、現時点ではゲームでリアルタイムに使用するような機能ではなく、Dylan Browne氏によるテストではRTX 5090を使用し、8K解像度・64 Temporal Samplesの設定で1フレームのレンダリングに約30秒かかったとされています。
なお、LumenRefは現時点で正式リリースされたUnreal Engineの機能ではなく、UE6-Main開発ブランチで確認されている実験的な機能です。今後そのままUnreal Engine 6の正式機能として搭載されるか、仕様や名称が変更される可能性もあります。
