Blenderのモデリング時に多機能便利アドオン、Smart Flow v13.0がリリースされました。
Smart Flowには、作業効率を大幅に高める多彩な機能が搭載されています。
Mayaのようにクリックだけで原点を移動できる機能や、原点を動かさずに軸を操作できる機能、オブジェクトをグリッド上で直感的に変形できる機能などを備えています。
さらに、複数オブジェクトを自動で床面に配置したり中央へ整列させることも可能。
シーン間でコレクション単位のコピー&ペーストができ、Eeveeではシーン全体のマテリアルを一括オーバーライドすることもできます。加えて、左右対称モデルでポリグループを自動生成する機能や、他のシーンから読み込んだコレクションをグリッド上や中央に自動配置できる機能も用意されています。
Smart FlowはSUPER HIVE(旧Blender Market)でスタンダードライセンスが20ドルですが、11月13日までクーポンコード「smartflow40」を入力する事で40%引きの12ドルで購入可能です。
Smart Flowに用意されている機能一覧
Smart Origin
Mayaの原点移動から着想を得て開発された機能で、アドオンから1ボタンまたはDキーを押してモデルのエッジや頂点等をクリックするだけでその場所を原点に直ぐに移動する事ができます。
さらに、回転したモデルのトランスフォームを適用した場合でもAltキーを押しながらモデルのエッジや面を選択すると法線方向に原点を移動してモデルを移動する事が出来るようになります。
shiftキーを押しながらモデルのエッジを選択すると、原点の向きを変えずに移動したり、Ctrlキーを押すと原点の位置は変わらず、クリックしたエッジや面の方向に向きを変更する事ができます。Ctrl+Shiftキーを押すとZ軸が向きを変えます。
Smart Transform
軸を指定すると、原点を移動せずにオブジェクトを中心に移動・回転、拡大縮小出来る機能です。2つのオブジェクトを同時に移動して間を埋めたり、1単位だけ移動させることもできます。
動画では扉の金具と扉のパーツの原点を移動せずに指定した軸をもとに回転しています。
Universal Manipulator
選択したオブジェクトにグリッドが表示されるので矢印をドラッグすると大きさを確認しながらサイズ変更したり、回転させたりできます。
BASE SETTER
オブジェクトの原点を移動せずに、複数オブジェクトを選択した場合でも、1つのグループとして認識してその中で一番低い部分をグリッドに配置します。オブジェクトに親子関係があっても大丈夫です。
オブジェクトを1クリックで原点に移動、複数オブジェクトを原点の中心に移動したり、コレクション内に入ってるオブジェクトを1つのグループとして原点に複数個あっても1クリックでまとめる事もできます。
SMART COPY
2つの異なるBlenderを起動して、コレクション含めて全てのオブジェクトをコピーして別のシーンにペーストする事ができます。
MATERIAL OVERRIDE
Eeveeレンダリングで1つのマテリアルで全てのモデルをオーバーライドする事が可能になり、アドオン内にはいってるUVチェッカーで全てのモデルのUV密度を確認できます。
SMART FACE SETS
BlenderのFace setsを使うとポリゴン毎に色をポリグループに分けてくれますが、左右対称モデルも別グループになってしまいますが、アドオンのSMART FACE SETSを押すことでモデルの左右対称部分は同じグループに分けてスカルプトできます。
COLLECTION BATCHER
別のシーンデータを読み込む時に、リンク読み込みを選択可能で、そのシーン内の複数のコレクションモデルを、元の場所、グリッド上に配置、グリッドの中央に配置できます。中央に配置されるのでアセットブラウザに登録するのが簡単になります。
