Blenderで粘土質感のリアルなマテリアル表現が出来るclay dohを買ってみたので実際に触った感じをレビューしたいと思います。主に出来る事はディスプレイスメントでモデルの形状を柔らかく変形しながら、指紋、亀裂、凹凸、小さな汚れなんかを付けながらリアルな粘土の質感を表現する事が可能になります。初めから用意されているプリセットを割り当てるだけでかなり良い感じになるのでそれだけで楽しめたので、作ったモデルを粘土表現したい場合にはかなり使えると思います。定価30ドルで購入可能です。
Clay dohの使い方
Blendermarketから購入したら「Cray.3.Doh PRESETS」データをダウンロードします。使用するブレンダーのバージョンは3.2です。
データをブレンダーで開きEEVEEまたはCyclesでレンダリングすると質感の分かる画像が表示されます。また、アセットブラウザにマテリアルが表示れるのでこのマテリアルをモデルに割り当てるだけで直ぐに使う事が出来ます。プリセットは沢山用意されていますが、全て同じマテリアルのパラメーター違いとなっています。
マテリアルの設定事項
そこまで設定する項目は無くレンダリング画像をみながらパラメーターを調整したらどうなるのか直ぐに理解する事が出来ます。
- Global Texture Scale 指紋、亀裂などの大きさを全てここで大きさを制御する
- Global Dispclament 指紋、亀裂などのすべてのディスプレイスメント数値 ここでモデルの丸みも調整
- 中間レベル Displacementの中間値
- 粗さ 0に近づくとテカテカ 1に近づくとざらざら
- フレネル モデルの周りに色を付けれる
- Seed(Randomize)指紋などの位置がランダムに変化する
- Mapping 1にすると展開したUVに指紋などの位置が表示される
- Finger Scale 指紋の大きさを変更
- Finger Prints 指紋の凹凸
- Crack Displacement 亀裂の強さ
- Crack Scale 亀裂の大きさ
- Crack Detail 数値を上げると亀裂がより詳細になる
- Stone Scale 石模様の大きさ
- Stone Density 石模様の密度
- Stone Bump 石模様の高さ
- フレームステップ 石模様などフレーム毎に模様を変更
- Animated Seed Speed
プリセットからマテリアルを割り当てると直ぐに粘土の質感になってくれます。元の形状は真っすぐでも、ディスプレイスメントが良い感じに効いて柔らかく表現してくれます。
膨れすぎている場合はパラメーターのGlobal Dispclamentで調整して元の形状に近づける事が出来ます。
寄りでみると亀裂と指紋の質感に細かな汚れが入っているのが確認できますが、これもパラメーターでどれだけ見えるのか大きさを調整出来るので、そのモデルがどれだけ大きいのか汚れでスケール感を調整する事が出来ます。
Ultimate Clay Shaderの設定の違い
BubbleGumのパラメーターを全て切った状態
指紋を付けた状態 テクスチャで濃さも調整出来るし指紋の多さや大きさに深さも変更可能。指紋の大きさでこのキャラクターの大きさがどれくらいなのか分かります。
油粘土で作ったような少しざら付きのある質感と凸凹感も表現出来ます
細かな設定をしなくてもプリセットを割り当てるだけでいい感じに粘土質感になってくれるマテリアルシェーダーです。blendermarektで30ドルで販売されているので、気になる人は使ってみてください。