2022年10月19~20日で開催されたAdobe MAXではAdobe sensei等の機能が詰め込まれた新技術が公開されましたので、その機能をまとめてみました。これからアドビ製品に追加されるかもしれない機能となっています。
ベクター画像を用意した画像の形状に自動的に沿わせて張り付けれたり、写真に影を自動で落としたり、1枚の部屋の画像から360度画像を作成したり、1枚の人物写真から様々な洋服を着せ替えたり出来る機能などが紹介されています。
ProjectMadeInTheShade
Adobe Senseiを利用して2D写真に3Dオブジェクトや切り抜かれた静止画像を配置して人物や木から影を落とす機能です。影の方向は自由に変更可能で、動画では木の看板と車の静止画像を用意して、影を地面に落としたり、木の看板の影を車の上に落としたりしている様子が確認出来ます。
ProjectMotionMix
用意した人物の静止画像と、モーション動画を用意してボタンを押すだけで自動的に用意した静止画像の人物にモーションが適用され、自然にループしている動画を作成する事が出来ます。背景画像は別途用意したものを使う事も可能で、人物を増やす事も出来ます。
ProjectMagneticType
イラストレーターでテキストを変更しても常にフォントの上に用意した素材をマグネットのようにくっつけながら編集したり、効果を文字にも同じように追加する事が可能になります。
ProjectBeyondTheSeen
1枚の部屋の画像を読み込む事で自動的に360度見えるHDRI画像を作成してくれる機能。1からわざわざ360度画像を作る必要が無くなります。
ProjectBlink
動画から自動的に文字を起こしてくれるので、何を話したのか検索して直ぐに動画の場所を見つけて欲しい動画を切り抜き繋げて短い動画を作る事が可能になります。
ProjectVectorEdge
イラストレーターで用意した画像に自動認識でベクター画像を張り付けれる機能。動画では箱の角や丸みのある素材に自由に張り付けている様子を見る事が出来ます。
ArtisticScenes
撮影した画像から3Dモデルを作成してさらにそこから用意した画像のティストに合わせて自動で3Dモデルの見た目が変わる機能です。動画では実際に鉛筆や水彩画で描いたような表現の3Dモデルを作成しています。
InstantAdd
アフターエフェクトで用意した画像を動作素材に追従して動きをそれに合わせて変形してくれる機能です。動画では黄色いパーカーを着ている男性の胸に宇宙船の画像を用意して機能を使う事で、パーカーの動きに合わせて宇宙船が自然に追従しているのが確認出来ます。
ProjectAllofMe
用意した人物の写真で足や背景が無い場合にも自動で足や背景を作成して自然な写真を作成してくれる機能です。また、髪の毛、顔、洋服などは単調な色で別けられるので、スカート部分を適当に塗りつぶす事で、自動的に画像の方も長いスカートに変更されます。
また、人物以外の洋服や背景違いを何パターンも自動作成する事も出来ます。
CleverComposites
画像を別の画像に自動的に合成してくれる機能です。
動画では、道路の真ん中に車を配置したい場合に、道路の真ん中を指定する事でその場所に合った車を検索してくれて、実際に配置してボタンを押すと自動で車のサイズと影が調整された画像が作成されたり、夜の画像に明るい場所で撮影された人物画像もAuto Compositeボタンを押すだけで自動的にその背景に馴染んだ画像が作成されます。