Unreal Engine5.3の正式リリース版が公開されました。
このリリースで、Naniteのマスクされたマテリアルのパフォーマンスの向上、Lumenで複数反射のバウンスがサポート、映画品質の炎や煙のレンダリング出来るボリュメトリックレンダリング、UE上でスケルトン調整出来る機能、Chaos Cloth Editorでの洋服のシミュレーションやAIキャラクターをトレーニングするLearning Agents機能などが実装されています。
Chaos Cloth Editor
Chaos Cloth Editorを使用すると、洋服を単一のキャラクターだけではなく、様々なキャラクターモデルに服装を作成出来るようになり、他のソフトで調整する必要がなくなります。またMLデフォーマーを使用するとシミュレーションをキャッシュする事も可能です。
スケルタルエディタ
Unreal Editorでスケルトンの作成やメッシュスキンウェイトの編集を直接行えるツールを使用出来ます。
スパースボリュームテクスチャ(SVT)
スパースボリュームテクスチャ(SVT)を使用すると、煙や火などのボリュメトリック エフェクトをベイクされたシミュレーションデータを再生させたり、他の3Dソフトで作成されたOpenVDBファイルをインポートしたり出来ます。
Lumenの改善
Lumenで複数反射をサポートするようになったので、反射されて黒くなっていた部分に綺麗にモデルが反射されるようになりました。
正投影レンダリングのサポート
Lumen、Nanite、シャドウ、TSR など、UE5 の最新機能を使用して正投影レンダリングが使用出来ます。
Learning Agents
実験的なプラグインとしてAI キャラクターをトレーニングできるようにするLearning Agents機能が追加されています。レースゲーム上でコースアウトせずに走る車を学習させるチュートリアルをこちらのページから学ぶ事が可能です。
その他全てのアンリアルエンジン5.3リリースノートはこちらから確認する事が出来ます。