HPとAdobeが共同で開発して、Adobe substance 3Dと統合されて使用出来るデジタルマテリアルキャプチャシステムのHP Z Captisが2024年8月のSIGGRAPH 2024で正式発表されました。
このシステムは、組み込みのNVIDIA Jetson AGX Xavierシステムオンモジュール とHPのCapture Management SDK(ソフトウェア開発キット)を搭載しているので、3DクリエイターはAdobe Substance 3D Samplerと直接統合することで、実在する素材からテクスチャを正確にスキャンする事が可能になるとの事です。
スキャンは数分で可能で、素材は8K解像度で作成され、HP Z CaptisからのデータはSubstance Samplerにエクスポートされ、そのツールを使用してテクスチャデータを綺麗いして、法線、高さ、不透明度、色の4つの異なるマップを作成可能。
また、Adobeでは新しいSubstance Connectorツールを使用すると、マテリアルを1回のクリックでMaya、Unreal Engine、Blenderにエクスポート出来て、将来的には他の製品もサポートされる予定との事です。
公式サイトでは布などの素材だけではなく、外に持ち運び海辺で岩をスキャンしている様子も確認できる事から様々な場所に持ち運び使用する事が可能な事が分かります。
現時点では値段や発売時期は発表されていませんが、パソコンやモニターの大きさからみるとそれなりに大きい事が分かります。テクスチャの写真を撮影しなくても、様々な角度からライトを当てて作成された法線マップを使う事で正確なテクスチャを短時間に作れる事となればかなり使い勝手がよさそうに思います。