HUIONさんより13.3インチの液晶タブレット、KAMVAS 13をご提供頂いたのでレビュー記事を書かせて頂きました。
Blenderでのスカルプトはスムーズに作業が出来て全く遅延を感じずに快適に操作する事ができました。左側に8個の専用ボタンが付いていますが、キーを登録する事が出来るので、ShiftとCtrlをショートカットに割り当てる事でキーボードを直接使用しなくてもタブレットだけでズームや回転等の基礎動作からスカルプト中での凹凸をつける事が出来ました。
また、付属のケーブルを1つノートパソコンとタブレットに繋げるだけで簡単に接続出来て、13.3インチと置き場所に困らず小さく軽いので膝の上や机の上など様々な場所で使えるのが便利に感じました。
値段もそこまで高すぎないので液晶タブレットでスカルプトにチャレンジしたい人にはオススメ出来る1台となっています。
HUION 液タブ Kamvas 13のセット内容
液晶タブレット、液晶タブレットの専用スタンド、ペン、パソコンと繋げるケーブル、延長ケーブル、ペン立てと替え芯、液晶を拭く布が入っています。
本体の液晶タブレットは横幅366.5mm x 217.4mmの1920 x 1080のフルHD解像度です。sRGBカバー率は120%、Adobe RGBカバー率は92%なのでイラストを描く人も色域を広く様々な色で絵を描く事が出来ます。また、ディスプレイからカバーガラスまでを圧着して一体化させる技術で、ディスプレイとカバーガラスとの隙間がなくなり、ペン先とカーソルとの視差も最小限に抑えられています。
アンチグレアフィルムにより映り込みは最小限に抑えられていますが、真上にシーリングライトがある環境では、写真の通りライトの映り込みが確認されました。
厚さは11.8mmと非常に薄くて980gと軽くて、片手で持ってもそこまで重たく感じません。持ち運ぶ際にも苦にならない重さです。
ペンは新改良されたスタイラスペンPW517で、全く遅延なく描く事ができました。充電の必要がなく、8192段階の筆圧レベルに対応しているので力加減で様々なスカルプトや線の濃さに対応しています。ワコムとほぼ同じ大きさなので違和感なく移行できます。
パソコンと繋げる専用ケーブル。これ1つで繋げる事が出来ました。
専用スタンドは左側に細長い金具が2つ入っていて、右側に引っ掛ける事で傾きを変更する事が可能になります。
ノートパソコンにKAMVAS 13を繋げてドライバのインストール方法
KAMVAS 13で実際に作業してみますが、付属のケーブルをHUION側に繋げて、
もう片方のHDMIとUSBケーブルをノートパソコンに繋げて、
液晶タブレットの左上のボタンを押すと電源が入って緑色になり繋げる事が出来ました。
HUIONからドライバーをダウンロードします。
ダウンロードしたら以下exeファイルをダブルクリックしてインストールします。
次に、せっかく繋げたのにノートパソコンと液晶タブレットが同じ画面を表示している場合、それぞれ別々の画面を使う設定方法です。
ウィンドウズの設定→システム→ディスプレイを選択して、表示画面を複製するから、
「表示画面を拡張する」に変更すると、それぞれ別のモニターとして作業出来るようになります。
さらに、先ほど追加された液晶タブレット側でペンを使えるようにするには、HUIONドライバのペンディスプレイ→作業領域から、タブレットで触れるように画面を選んであげる必要があります。
また、Blenderでペンを使って作業する場合には下のボタンにマウスのボタンの中央ボタンを設定して、
上のボタンにマウスボタンの右ボタンを設定すると、ビューを回転したりズームしたりする作業がしやすくなります。
さらに、左側に8個オリジナルでキーを設定できます。ここにCtrlやShiftなどよく使うキーを設定する事でキーボードを使用しなくても使うショートカットが少ないスカルプトだと快適に作業できるようになります。
Blenderでスカルプト作業してみました
そして実際にBlender4.3で作業してみましたが快適でした。ノートパソコンと繋げる事でパソコン側には資料を表示して、液晶タブレット側で作業出来るのも良い点です。
ペン先のズレも遅延も感じずに気持ちよく作業出来ました。板タブレットもいいんですがやっぱり液晶タブレットはスカルプトのしやすさは段違いに感じます。
Ctrlを押して回転する場合にもペン先を少し浮かした状態で使う事が出来ます。
Blender4.3から下にスカルプトツールがずらっと並んでいますが、そのおかげでペンタブレットでの作業が以前よりやりやすくなっています。
HUION 液タブ Kamvas13の総評
スカルプト作業は快適で、13インチと机の上でも邪魔にならないサイズで使いやすいのがよかったです。13インチノートパソコンの液晶画面と同じぐらいの大きさなので、ノートパソコンとの持ち運び時にもそこまで苦にならずに使う事もできそうです。
左側にある8個のショートカットのボタンもBlenderとの相性が良くキーボードを使わなくてもスカルプト作業が出来ました。
RGBカバー率も高くて発色も良くイラストを描く際にも楽しめそうだと感じました。この機能で3万円前後(セールやクーポンがある場合は2万円台)で購入できるのはかなり魅力的だと思います。
良いところばかりな商品ですが欠点を1つ言えば、画面が小さい事です。
CG作業はツールが多くて、今回も下にスカルプトツールを常に表示しながら作業しようとすると、キャラクター全体を画面に入れながら作業するのが見えづらくて少し難しく感じました。顔など1点に寄って作業する場合は問題ありませんが、全体的に少し形状を変えたいと思った場合にはツール配置を工夫したり、もう1ランク大きい液晶タブレットで作業したいと思うかもしれません。
以前使った22インチの同じHUIONの液晶タブレットはこちらでレビューしているので参考にしてみてください。