Blender5.2LTSが予定通り、2026年7月14日にリリースされました。このバージョンは2028年7月までバグ等のサポートが予定されています。
モデリング、UV編集、スカルプト、Geometry Nodes、シミュレーションの各分野で大幅な強化が行われています。
■ モデリング
・定番アドオン「LoopTools」のCircle、Space Evenly、FlattenがBlender本体へ標準搭載
・C言語で再実装され、従来より高速化
・ラティスオブジェクトへのスナップに対応
・Array ModifierやGeometry Nodes関連の配置オプションを改善
・ビューポートの裏面カリング設定を考慮した選択に対応
・3Dテキストが上下に記号を持つ複雑な文字へ対応
■ UV編集
・リンク選択時にシーム、シャープエッジ、マテリアル境界を指定可能
・Copy Mirror UV Coordinatesがすべての軸に対応
・反転したUVを検出するSelect by Windingを追加
・Island Selection ModeでUVアイランド全体の重複選択に対応
・再アンラップ時に元のUV範囲を維持可能
・複数ポイントの平均位置をスナップ基準に設定可能
■ スカルプト・ペイント
・他オブジェクトの表面へ形状を投影するScene Projectブラシを追加
・Sculpt Modeから直接プリミティブを追加可能
・Color FilterのFill Modeを強化
・Dynamic Topology切り替え時の確認操作を削減
・Voxel Remesherの頂点カラーなどの属性補間を改善
・Vertex PaintとWeight Paintが3Dブラシへ対応
・ブラシのAdvanced設定を整理
・テクスチャペイント中の画像が自動保存の対象に追加
■ Geometry Nodes
・Geometry Bundleを利用して、モディファイアやオブジェクト間で任意のデータを受け渡し可能
・新しい基本データ型としてListを追加
・Field to List、Closure to List、List Length、Get List Item、Filter List、Sort Listを追加
・コレクション内の子オブジェクトや子コレクションを取得するCollection Childrenを追加
・Sound SocketとSample Sound Frequenciesを追加
・音声の振幅や周波数帯を利用したスペクトラムアニメーションを作成可能
・EmptyオブジェクトやコレクションインスタンスでGeometry Nodesを使用可能
・Merge by Distanceの機能をMerge Points、Cluster by Distance、Cluster by Connectedへ分割
・Bevel Modifierに近い機能を持つMesh Bevelノードを追加
■ 属性・カーブ・文字列ノード
・Rename Attribute、Get Attribute Names、Transfer Attributeを追加
・Capture AttributeがSelection入力へ対応
・4D Float Vector属性の保存に対応
・NURBSの次数やウェイトを制御するノードを追加
・Trim String、Reverse String、Split String、Set String Caseを追加
・Value to StringとString to Valueで進数を指定可能
・Find in Stringが文字列の末尾側からの検索へ対応
・文字列フィールドをサポート
■ Geometry Nodesの追加改善
・3D座標とスクリーン座標を変換するノードアセットを追加
・Principal Components関連の解析ノードを追加
・Instance ReferenceとGet Geometry Componentを追加
・Compareノードがデータブロックの比較へ対応
・Bone InfoにExists出力を追加
・Viewerノードでデータブロック名を表示可能
・Closureの再帰呼び出しに対応
・Node Toolの入力値を実行後も保持
・内部フィールドの重複評価を減らし、処理速度を改善
■ Grease Pencil
・ブラシのサムネイルを刷新
・オンライン接続を許可するとテクスチャブラシパックを利用可能
・ストローク生成時のCurve Typeとポイント間隔を指定可能
・DotやSquare Lineのアルファ処理を改善
・ドット配置をCount、Radius、Densityから選択可能
・サイズ、強さ、回転などをランダム化可能
・Draw ModeでStroke、Fill、両方を切り替え可能
・Fill Toolに隙間を検出できるDelaunayソルバーを追加
・Ctrlを押しながら描画することで消しゴムへ切り替え可能
・Line Artが塗りつぶしへ対応
・レイヤー移動やカラー置換機能を改善
■ リギング
・Shift+Aでボーンを追加するときの設定項目を拡張
・Deformの有効・無効、ボーンの長さ、B-Boneサイズを指定可能
・ワールド空間またはオブジェクト空間を選択可能
・カーソル、ビューポート、オブジェクト軸などへボーンを整列可能
・オブジェクト制約をCtrl+Lメニューからコピー可能
・オブジェクトをボーンの任意の位置へペアレント可能
・ボーンの複製と名前変更を同時に行うDuplicate and Renameを追加
・Auto IKが接続されていない親ボーンもたどれるように改善
■ アニメーション
・Motion Pathの表示を改善
・Dope SheetにSelect Keyframes by Typeを追加
・再生ヘッドの左右にあるマーカーをまとめて選択可能
・オブジェクトでもBreakdown系アニメーションツールを使用可能
・親子選択が複数選択中のボーンへ対応
・再生方法に1回再生、先頭へ戻る、末尾で停止、Bounceを追加
・開始フレームより前から再生できるPre-roll設定を追加
・F-Curve Modifierを種類別または一括削除可能
・Graph Editorにローカルビューを追加
・Pose Library適用時の回転方式変換を改善
■ マテリアル・シェーダー
・Principled BSDFにThin Wallオプションを追加
・葉や薄い素材の透過表現を改善
・薄いガラスで屈折を省略し、ノイズやレンダリング時間を削減可能
・Shader EditorにScene Timeノードを追加
・Boolean、Integer、Vector入力ノードを追加
・映像素材向けの新しいカラースペースを追加
・Adobe RGBや広色域テクスチャへ対応
・AOV Outputノードから利用可能なAOVを選択可能
・World Shaderへ画像をドラッグするとEnvironment Textureとして認識
■ Eevee
・スクリーンスペースレイトレーシングを刷新
・接触反射、デノイズ、アンビエントオクルージョンを改善
・ライトリークを軽減
・Backface設定でGIの片面・両面処理を調整可能
・異方性フィルタリング設定を追加
・ライトをカメラから直接表示可能
・大量のインスタンスを含むシーンで最大約2倍高速化
・Shadow Poolが最大2GBへ対応
・マテリアルごとの属性数制限を撤廃
・Reflection Planeが屈折や透明マテリアルへ対応
・Principled BSDFのClearcoat Normalへ対応
・Normal MapノードのBase設定へ対応
■ Cycles
・大容量テクスチャのメモリ使用量を抑えるTexture Cachingを追加
・Simplifyからビューポート用テクスチャ解像度を制限可能
・RaycastノードでGeometry Nodes由来のカスタム属性を取得可能
・Subsurface ScatteringのScaleとAnisotropyを調整
・他レンダラーとのテクスチャ互換性を改善
・Worldからの影を無効にできる設定を追加
■ コンポジター
・Interactive Compositorで動画や連番画像の再生に対応
・ノードのキーフレームアニメーションをリアルタイムで確認可能
・コンポジット処理でGPUを標準使用
・ノードGizmoをImage Editor上でも操作可能
・Gizmoのオートキーへ対応
・任意解像度の単色画像を作成するBlank Imageノードを追加
・Integer、Vector、Matrix、Transform、Object、Cameraなどの入力型を追加
・Outlinerからオブジェクトやカメラをドラッグして追加可能
・テキストを直接生成するString to Image系機能を追加
・Film Grain、Dithering、Depth Atmosphere、Paint Filter、Night Visionなどのノードアセットを追加
・カメラ位置に連動するプロシージャル背景を作成可能
・Warningノードと処理時間表示を追加
・Transformノードで異方性補間へ対応
・Stabilize 2DノードにFrame入力を追加
■ Video Sequence Editor
・再生ヘッドより前のフレームも先読みし、逆方向のスクラブを改善
・OpenGL環境で映像再生を高速化
・Proxy使用時の追加タイムコードファイルを廃止
・Text Stripで行間やスタイルプリセットを設定可能
・Solid Color Stripのピクセルサイズを指定可能
・サムネイル表示方法を変更可能
・Scene StripごとにView Layerを選択可能
・VSEのコンポジット処理をGPU化
・CompositorのノードグループをVSE StripのModifierとして使用可能
・コンポジットを利用したトランジション作成が容易に
■ カラー・映像・トラッキング
・Color ScopeがHDRと広色域へ対応
・Image EditorもHDRと広色域へ対応
・Previewに構図ガイドを表示可能
・映像と音声チャンネルを無制限に読み込み可能
・Maskを別レイヤーへ移動するMove to Layerを追加
・Maskのレンダリングを約10%高速化
■ VR
・VR Scene InspectionアドオンにLocation Scoutingを追加
・スキャンしたロケーション内でカメラ位置や撮影アングルを検討可能
■ アセットライブラリ
・オンラインアセットライブラリを標準サポート
・オンライン接続は初期状態では無効
・Essentials Libraryにベースメッシュ、コンポジット、Geometry Nodesアセットを追加
・高解像度版のビューポートHDRIを追加
・アセットごとにインポート方法を指定可能
・PreferencesにAsset Libraries専用ページを追加
■ 入出力
・16bit EXRの書き出し時間を約半分に短縮
・レンダー解像度のXとYを入れ替える機能を追加
・ステレオ映像やパノラマ映像のメタデータを書き込み可能
・USD読み込み時にカラースペースを維持
・USD書き出し時のメモリ使用量を抑える設定を追加
・glTFでポイントクラウド、Iridescence、Dispersionなどへ対応
・Alembicでアニメーション表示、カメラF-Curve、Subdivisionデータへ対応
・STL書き出し時にViewportまたはRender設定を選択可能
■ UI・Outliner
・Outlinerがアクティブオブジェクトへ自動スクロール
・Shape KeyをOutlinerへ表示
・エディター境界の自動スナップを初期状態で無効化
・ネストされたリストのドラッグ中に自動スクロール
・リストの逆順表示や検索結果の反転に対応
・矢印キーやテンキーのピリオドで項目を操作可能
・親子付けメニューにアイコンを追加
・Sidebar Tabにコンパクト表示を追加
・複数行入力に対応したText Boxを追加
・長いメニューを中ボタンでスクロール可能
・16進数カラーコードを直接貼り付け可能
・数値入力欄の単位表示を改善
■ Node Editor
・Altを押しながら複数のNode Group Inputを同時編集可能
・Group化とUngroup時のSocket判定を改善
・Ungroup時に入力値をConstant Nodeとして保持
・リンクされたNode Groupをサブメニューへ整理
・複数ノードを同時にリサイズ可能
・動的Socketを持つノードの追加ボタンを統一
・CtrlクリックでGroup Input名を変更可能
・データ型を明示的に変換するノードを追加
・Vector Inputが2D・4D Vectorへ対応
・Menu専用のInput Nodeを追加
・Float、Integer、VectorでPixel Subtypeを使用可能
■ その他
・3D Viewや軸の明るさを調整するテーマ設定を追加
・Mac版Blenderのアプリアイコンを刷新
・macOSのLiquid Glassスタイルへ対応
・多数の不具合修正と安定性改善を実施
その他こちらのページから確認する事が出来ます。
