フォトリアルなゴミ素材3DCGモデルが大量に入っている素材キットの中身が気になったので、実際どんな素材が入ってるのか購入して調べてみました。
①UVもテクスチャも綺麗に作られていて、細かな部分も作られていますが、多角形、4角形、3角形ポリゴンのモデルが混在していますが、別途TrashKit_FBXのフォルダの中に入ってるTrashKit_TriangulatedAtOrigin.fbxデータは全て事前に三角化されています。
②飲み物のパックに刺さっているストローに分割数が多く使われていたりと、遠目に配置する場合にはポリゴン数が多いので調整が必要に思われる個所もあります。また、空き缶モデルなどにコカ・コーラっぽい明記がありますが、調べると1からテクスチャが書かれている素材が使われています。
③専用のジオメトリーノードがあるのでBlenderでは配置したいモデルを設定するだけで直ぐにごみ素材を並べる事が可能です。
④素材のテクスチャーは1K、2K、4K、8Kと用意されていて、PBR用として作られています。Blenderでノードが間に挟まって調整されていない素材は他ソフトでも直ぐに表示して使用する事が出来ます。
➄ゴミ系素材を1から配置するのが手間な場合に、ある程度の素材が固まりとして用意されているので直ぐに通路などをゴミ溜まりにする事が出来ます。
➅DirectXとOpenGLの両方のnormalmapが用意されています。
⑦ゴミがまとめられた塊になってる素材は変にモデル同士が食い込む事無く配置されています。
⑧700種類以上のアセットと書かれているけど、実際はゴミモデル同士が組み合わさったり、モデルは同じだけどテクスチャで汚れが追加されたパータンとして作られている物もカウントされています。
Trash Kit-3d Assetkitに含まれている内容
Trash Kit-3d AssetkitをBlendermarketで購入すると、Blenderデータ、8Kテクスチャデータ、FBXデータ、OBJデータに別れているので、Blender以外でも使用する事が可能です。
Blenderで使用する場合は、TrashKit_Blender.zipを解凍してデータを開くと素材が綺麗に並べられているのが確認出来ます。
ジオメトリーノードを使用するとゴミをパラメーター調整で散乱配置出来る
一番左のモンキーにはTrashKit_GeoNodesのジオメトリーノードが付いているので、数値を調整する事でそれぞれのゴミ素材を配置する事が可能です。
もちろんモンキー以外に、シーンの地面にジオメトリーノードを指定するだけでゴミを簡単に大量配置する事が出来ます。
テクスチャは全てフォルダ毎に別けられていて、
さらにサイズ毎に別けられています。8Kサイズは別途zipフォルダに別れています。
テクスチャは素材によって異なりますがベースカラー、カバチャー、オクルージョン、スペキュラー、ID、メタル、ノーマルマップが用意されていて、ノーマルマップはOpenGL用とDirectX用の2つが用意されています。
Trash Kit-3d Assetkitに含まれている素材
タバコの吸い殻や葉巻素材
小さな素材もテクスチャーやトポロジーが綺麗に作られているのが分かります。細かな灰なんかも作られていて良いですね。
様々な小物素材
枯れ木にロープや錆びた空き缶にマスクなどの小物系素材
小物系素材も1つ1つ平面にならず丸みがある物は形がしっかり作られて、立体感があります。
こちらのマスク素材はアルファが使われて紐部分など表現されています。
マスクも平面にならずに丸みがあるように形状が作られているのが確認出来ます。
塊ゴミ系素材
地面の適度な場所に置く用のゴミ系塊素材
小物系素材が組み合わさっていくつものパターンが作られている素材です。
それぞれの素材は移動して微調整する事が可能です。
こちらも平面的なモデルではなく横からみても立体感があるのが確認出来ます。
枯葉モデル
様々なパターンの枯葉モデルです。
枯葉の中には枝なども含まれていてコピー感が出ずにバリエーション豊かに配置する事が出来ます。
枯草モデル
唯一用意されている草モデルはこちらのみです。基本的にゴミ素材のみで草はポイントとして配置したい場合に使えます。
サンダル、新聞紙、ガラス瓶、ボトル、バナナ、リンゴ、マッチ箱の素材
素材によっては同じモデルを流用しているけど、テクスチャでバリエーションが作られている物もあります。
小さな素材一つとしてもストローの曲がる部分など細かな部分までモデリングされている物もあります。
ピザ、ピザの空き箱、ヌードル箱、トマト缶、ポテトチップスの袋、メッシュ状のケース、紙袋、新聞紙、紙コップ
ピザの箱はピザがあったことが分かる油汚れがテクスチャで描かれていたり、ピザの箱も様々に曲がった形状が作られています。
メッシュ状のケースもモデルが綺麗に作られています。
ポテトチップスの袋が破れている中はアルミ蒸着フィルムのような質感表現がされています。
ポリゴンの分割画像です。左側のコーヒーカップは三角ポリゴンですが、ポテトチップスの袋は四角ポリゴンなどモデルによって分割形状が違うのが分かります。
ペットボトルの素材
大小さまざまなボトルの素材がありますが、透明プラスチック部分は水が入ってるような見た目になって素材別けされているのが確認出来ます。Eevee、Cyclesどちらでも表示可能です。
レンガ素材
レンガとモルタル素材の組み合わせなど複数用意されています。
空き缶素材
汚れの少ない空き缶から凹みの入ってる空き缶、潰れてる空き缶、錆び付いてるトマト缶など様々な空き缶素材が用意されています。
一見コカ・コーラの様なテクスチャが適用されていて、どのようになっているのかテクスチャを確認してみると、
1から綺麗に展開されて作り直されているのが確認出来ます。
念の為全てのスペルが違うのかコカ・コーラと比較してみましたが、全て変更されているのが確認できます。
コカ・コーラ以外のテクスチャも綺麗に展開されて1から作られています。
綺麗なテクスチャに汚れたテクスチャが用意されているので、汚れ具合を自分好みに調整する事も可能です。
空き缶のトポロジーです。
潰れてる空き缶も平面ではなく、上蓋部分と本体部分に隙間があったりと細かく形状が作られています。
スプレー、塗料缶素材
スプレーと塗料缶素材の高解像度の見た目です。
バケツや塗料缶素材
ゴミ袋素材
ゴミ袋にマークが付いている物から、複数のシワが付いたモデルが用意されています。
昔は黒いゴミ袋でよかったですが、今の日本では透明なゴミ袋が主流となっていますが、そんな中身の見えるゴミ袋も用意されています。
中に様々なゴミが入っているのが確認できますが全てテクスチャで表現されています。
木片素材
木片素材のエッジはベベル処理されて丸みが表現されていますが、表面のエッジは多角形となっているモデルも含まれています。
ドラム缶素材
異なる錆び具合の素材が用意されています。
タイヤ、ホイール素材
細かな部分まで作られているタイヤとホイール
トポロジーを見てみると綺麗に作られています。
ダンボール素材
ダンボール素材は一番左が綺麗で、真ん中が雨に濡れたような汚れがあり、一番右が多きく汚れた部分がポイントで入ってる素材となっています。
一番左の綺麗な段ボール。自然な折り目やヨレがあります。
雨に濡れたような茶色くすすけた汚れのある段ボール
大きくポイントで汚れが付いた段ボール
ダンボールには上からマークやテープが別素材で配置されているので必要なければ削除する事も出来るので編集がしやすいのが特徴です。
開いてる段ボール素材以外にたたまれた段ボール素材も用意されています。
ポリゴン数は最低限で少なく作られています。
ダンボールの端は全て中芯のギザギザとした波部分もテクスチャで表現されています。
ゴミ箱素材
様々なゴミ箱素材です。
ゴミ瓦礫塊素材
ゴミや瓦礫が1つに固まった上からさらに素材が加わった塊です。
小物塊素材
小物塊素材は先ほどまでの小物を一度に配置出来る用にまとめられた塊素材です。全ての素材は確認していませんが、基本的に変に食い込む事もなく自然に配置されています。
ゴミ箱にゴミが追加された素材
ゴミ箱に先ほどまでの小物が入れられたゴミ箱素材です。
海外の大型ゴミステーション系素材
中に入ってるゴミ以外にも周りに良い感じに配置されています。
ドラム缶にゴミが追加された素材
ドラム缶の上にゴミが追加されてる素材
ゴミ袋にゴミが追加されてる素材
複数のゴミ袋にゴミが追加されている素材
ダンボールゴミ素材セット
ダンボールにゴミが配置されている素材セット。
データはUE5等に読み込む事も出来ます。
UnrealEngineに読み込みGraphNのSurface Scatterで大量配置も簡単にできます。
Trash Kit-3d Assetkitまとめ
Blendermarketで販売されていますが、Blender以外でも使用可能で、Blenderが使えない人でも素材だけ別フォルダで入ってるのでそれだけを読み込んで使う事も出来ます。
それぞれの素材はクオリティが高くてテクスチャを調整して使用したり、そのまま素材を配置して使用する事が出来ます。ゴミや瓦礫系素材を探している人は値段もそこまで高くないので使ってみてはどうでしょうか。詳しくはBlendermarketのページを確認してみてください。