
Blenderで読み込んだ動画から数クリックで簡単に3Dフォトグラメトリー技術により点群データ化されたシーンが作成され、モーショントラッキングが作成出来るようになるアドオンCamera Trackerがセール中だったので実際に使ってみたので、その使い方など詳しく記事にしましたが、初心者でも簡単に作成する事ができるアドオンとなっていました。
Blender標準機能だと以前はこんな事をやっていましたが、そんな手間をしなくても簡単に作成する事が出来ました。
こちらのページからアドオン購入したらまずはzipデータをダウンロードします。
アドオンを読み込んだら、プリファレンスのアドオンからCamera trackerを検索して下の方のプリファレンスの赤枠部分をインストールして、Blenderを再起動します。

インストール方法はこの動画を見たら問題なく出来ました。
インストールが完了したらNキーを押すと右側のアドオン一覧にCamera Trackerが表示されるので、Images from Videoを押して、

動画を選ぶと自動的に動画が静止画像に変換されます。
右側のフォルダをクリックすると、
色々項目がありますが、Run Tracker!の赤枠部分をクリックすると、トラッキング用データが作成されます。
完了すると自動的に点群データとアニメーション用のカメラが作成されます。
このままだとカメラが下側から点群データを上に見ているのでモデルを作成しずらいので、カメラと点群データを一緒に回転させます。
回転するために、まずはshift+Aキーからエンプティの十字を作成します。

十字が作成されたら、
①Animated Camera②Mesh Point Cloud③エンプティの順番で選びCtrl+Pを押してペアレント対象からオブジェクトを選びます。
エンプティの十字を回転するとカメラと点群データを一度に回転出来るようになるので、モデルを作成しやすい位置に回転します。
背景に動画を配置したいので、カメラから元絵の動画クリップを選び、

最初の静止画にした動画と同じものを選びます。
ビューポート上で0キーを押すと作成されたカメラに切り替わりますが、読み込んだ動画に点群データが配置されているのが分かります。
スペースキーを押してアニメーションを再生すると、背景動画上に作成したモデルが追従してるシーンを簡単に作成する事が出来ました。
他にも以下のような室内映像からでも簡単にトラッキングした映像を作る事が可能でした。
室内だけではなく自動販売機のある外のシーンでも作成可能でした。
Camera Trackerを使ってみると、iphoneで撮影した映像から、2回アドオンからボタンをクリックするだけで簡単にトラッキング映像を作れるのでかなり便利なアドオンとなっていました。
人物が映っている映像の場合でも、自動的にマスクをつけてくれる機能があり、上手に点群データを作成してくれる機能も用意されていました。
ただし、使ってみた注意点としては、読み込んだ映像から3D点群データが作成され、トラッキングしたカメラアニメーションが作成されるので、立体感が分かる物、今回だと非常ボタン、机やパソコンデスク、自動販売機などを、ぐるりと回転するような映像だと奥行き情報が作成されてトラッキングしやすくなっていました。
正面からしか見えずにほとんどカメラの角度が回転しない映像などはトラッキングしずらくなっていました。
また、アニメーションを再生してみるとトラッキング出来ているようで1フレームだけズレてカメラが変に動いている事もあるので都度微調整は必要な場合もありました。
販売開始から2か月しか経っていませんが、すでにSUPER HIVEでは1500本以上売れている人気のアドオンとなっています。カメラトラッキングを手軽にやってみたいと思っていた人は触ってみると楽しいと思います。詳しくはCamera Trackerのページから確認してみてください。