可愛いSDで挑戦するBlenderキャラクターモデリングチャレンジ
世界中の様々なトップクリエイターが3DCG、イラスト、動画編集などの専門分野で勉強出来るColosoのサイトで、minusTさんがBlenderを使い、初心者向け講座「可愛いSDで挑戦するBlenderキャラクターモデリングチャレンジ」を視聴させて頂きました。
今回の講座では、SDキャラクターのモデリングからテクスチャ、ポーズ付け、レンダリングまで、Blenderでキャラクターを完成させるまでの一連の制作工程を学ぶことができました。髪型や服の作り方、シェーディングやテクスチャの表現方法なども丁寧に解説されており、初心者でも制作の流れを理解しながら進められる内容になっていました。
そこまで難しい知識は必要としないので、可愛いSDキャラクターを制作しながら、キャラクターモデリングの基本的な考え方やリギングを学びた人には理解しやすい内容となっていました。
受講すると、作成するキャラクターの三面図やBlenderでのプロジェクトファイルに完成ファイル、さらにBlenderの基本操作やSDキャラを制作する上での資料も見ることが可能になり動画と合わせて勉強することが出来ます。
動画は合計16.時間48分の大ボリュームです。すべて韓国語での解説ですが、Blenderは英語で日本語字幕がついているので問題なく視聴することが出来ました。
minusTさんとは?
minusTさんは、韓国出身のBlenderを使ったキャラクター制作や3Dアニメーションを中心に活動している3Dアニメーター兼YouTuberです。Xでのフォロワーは7.3万人、youtube登録者は21万以上で人気の方です。
過去の作品では東方Projectの二次創作作品では400万再生以上されています。
主にサブカル系・アニメ調のキャラクターをテーマにした3D映像を制作しており、YouTubeではBlenderを使った作品や制作ノウハウを発信しています。独学で16年以上3DCGを学んできた経験をもとに、初心者でも理解しやすい形でキャラクターモデリングやアニメーション制作の方法を解説しています。
講座紹介
講座紹介では、どのように作業をしていくのか一連の流れと、Blenderの基本的な部分を解説してくれます。
マウスホイールによる視点の回転やズーム、テンキーを使った視点切り替え、G・R・Sキーによる移動・回転・スケール操作、Shift+Aでのオブジェクト追加など、モデリングに必要な基本操作を確認できます。
さらにオブジェクトモードとエディットモードの切り替え、頂点・エッジ・面の選択方法、ワイヤーフレームやX-Ray表示など、モデリング作業でよく使う機能についても紹介されているので、初めてBlenderを操作する人でも安心して学ぶことが出来ます。
Section02 キャラクターのモデリング
実際にキャラクターモデリングしていく講座では、リファレンス画像を配置して1から作っていきますが、単なるモデリング作業だけではなく、かわいく見える比率やデフォルメのポイントについて解説してくれます。
キャラクターの印象を大きく左右するのは頭と顔のバランスだったり、横顔ではシルエットとして鼻を表現する事なども細かく教えてくれるので、リファレンス画像に単に沿って作るのではなく、かわいく見えるポイントも学べます。
また、モデリングをするときは、最初から細かいディテールを作るのではなく、まず大きな形やシルエットを作ってから徐々に細部を追加していくのがポイントだったりと、モデリング初心者が陥りやすいポリゴン数をいきなり増やしてガタガタな形状になってしまわないように、頭・体・手をモデリングしていきます。
Section03 髪型のモデリング
髪型では、ボブヘア・ロングヘア・ウェーブヘア・ツインテールヘアの作り方を学びます。髪の毛は細かく作りがちになりますが、体と同じく最初から作り込みすぎず、まず大きな形を作ってから調整する考え方です。前・横・後ろを行き来しながらシルエットを確認し、複数角度から違和感を直していく流れが丁寧に説明されています。
さらに、作った髪のベースをバックアップ用コレクションに保存しておくことで、別のヘアスタイルにも流用しやすくなる、便利な作業の進め方も学べます。
Section04 衣装のモデリング
衣装のモデリングでは、スポーツウェア・制服・パーカー短パンの普段着・ドレスの複数の衣装をBlenderで作る流れを学びまが、どの衣装も最初に作った人体のメッシュをベースにしているので、ゼロから作るよりも短時間で素材を流用して作るコツを学べます。
また、不要な頂点を削除して形を整える方法、服の端や折れ目をくっきり見せる方法など、服モデリングでよく使う基本操作から、リボンや靴、制服のラインなどシンプルな服だけでなく様座な形状の作り方から、ドレスのフリルを作る場合はBlenderの便利な機能モディファイアーを使い、効率よく素材を並べて作る方法も学べます。
Section05 キャラクターにポーズを取らせる リギングの基礎
リギングの基礎ではキャラクターにポーズを付ける方法を学びます。
アーマチュアを追加して頭・胴体・腕・脚・目のボーンを作り、SDキャラクターを動かすための基本的な骨組みを作る方法が解説されています。親子関係や、ボーンコレクションでの整理まで紹介されていて、Blender初心者でもリグの全体像をつかみやすい内容です。
次に、作成したボーンに合わせて体・髪・服にウェイトを設定し、実際にポーズを取れるようにする流れが学べます。体は自動ウェイト機能を使ってボーンの影響を自動で割り当て、服は体のウェイト情報をコピーして手作業を減らしながら効率よく設定します。
さらに、IKを使って手足を直感的に動かせるようにする方法まで解説されています。手首や足首のコントローラーを作ってポーズ調整をしやすくし、最後は実際にキャラクターにポーズを付けることが出来ます。
Section06 シェーディング&テクスチャリング
キャラクター全体の質感はアニメ調の設定をしていきます。
Eeveeやカラーマネージメントの設定、色を調整するノードを使い、明るい色と影色をくっきり分けたアニメ風の質感を作っていきます。さらに、環境の設定やライトの調整まで含めて、Blenderで見たままの色を出しやすくする方法を学びます。
モディファイアーを使って外側に線画を作る方法や、マテリアルを追加して外周だけに黒い面を表示させたり、頂点グループで線の太さを部分ごとに変えたりすることで、髪や顔、服に自然なアウトラインを付けて、アニメ調の見た目をBlender上で作りたい人にはかなり参考になる内容です。
目のテクスチャリング
目はUVを調整しながらハイライトや影を描き、単色のシェーダーだけでなく、テクスチャを組み合わせてより情報量のあるキャラクターに仕上げる方法を解説しています。
洋服のシェーディング&テクスチャリング
洋服は、服ごとに違うやり方でシェーディングとテクスチャを作る流れが解説されています。
スポーツウェアはシンプルなカートゥーンシェーダー+線画で仕上げ、制服はUVを使ってノード上でグラデーションを付け、普段着はUV展開してポケットや縫い目、影を直接描き込むなど、デザインに合わせて表現方法を使い分ける考え方を学べます。
髪の毛のテクスチャリング
髪の毛はUV展開とテクスチャの描き方も詳しく紹介されています。
髪の束ごとにシームを入れてUVを分け、内側は暗い単色、外側はハイライトや影を描き足していくことで、シンプルな形でも立体感のある髪に仕上げていきます。特に、髪の流れに合わせてUVをできるだけまっすぐ整えておくと、線や影を描きやすくなるのは今後どんな場面でも使える技術です。
キャラクターのレンダリング
作成した髪型や衣装を組み合わせてキャラクターにポーズを付け、レンダリングして完成画像を作る流れを学べます。
IKボーンで手足や体を動かし、スカートや視線も調整してキャラクターらしいポーズを作ります。
また、シェイプキーを使って手の形や表情を変える方法も紹介されており、ボーンだけでは難しい細かい変形も簡単に作れるのがポイントです。また、服と体がめり込んだときの修正方法など、仕上げのトラブル対処も学べます。
最後にカメラやライト、背景を調整してレンダリングを行い、完成画像として書き出します。髪型や衣装、目のデザインを変えることで、同じモデルからいろいろなバリエーションを作れることも学べました。
総合感想

可愛いSDで挑戦するBlenderキャラクターモデリングチャレンジ
SDキャラクターのモデリングからテクスチャ、ポーズ、レンダリングまで一通りの制作工程を体験できました。髪型は前髪・横髪・後ろ髪といった大きなシルエットから作る流れで進めていくため、形を崩さずにモデリングしやすく、初心者でも作業の進め方がとても分かりやすい内容となっていました。
服の表現では、アニメ調によるシンプルな表現、UVを使ったグラデーション、テクスチャペイントによる描き込みなど、デザインに合わせて表現方法を使い分ける方法を学ぶことができました。アウトラインを作る方法や、髪にハイライトや影を描いて立体感を出すテクニックも紹介されていて、見た目を一段良くするポイントが理解できます。
IKボーンやシェイプキーを使ってポーズや表情を調整し、カメラやライトを設定してレンダリングまで行い、単にモデリングするだけでなく、キャラクターを完成画像として仕上げるところまで学べます。
Blenderでキャラクター制作を始めたい人、SDキャラクターを作ってみたい人、そしてモデリングだけでなくテクスチャやレンダリングまで一通りの流れを学びたい人は、可愛いSDで挑戦するBlenderキャラクターモデリングチャレンジを視聴してみてはいかがでしょうか。
