Mesh Wrap By Kiri Engineは3Dスキャンした1つ1つの地形モデルを、別の山などの地形に沿って自動的に配置してくれるアドオンです。
通常のシュリンクラップ系アドオンと違って、細かなディティールが失われないように配置できる機能が用意されていて、1つずつまたは、Scatterを使用して一度に配置する事も出来ます。
Kiri Engineのアプリを使用しなくても、このアドオン単品で使う事が可能。
SUPER HIVE(旧Blender Market)から無料ダウンロードする事が出来ます。
Kiri Engineアプリでスキャンした複数の地形を用意します。
傾いているモデルはMesh WrapアドオンのAuto Rotateボタンを押す事で自動で水平にします。垂直になった場合はXYZに回転させて、最後は手動で水平に調整してあげます。
水平にしたモデルを選択、次にアドオンのMesh Wrap Planerを押し、配置先となる地面のモデルをスポイトで選択してOKを押すと、地面の形状にそってスキャンモデルが配置されます。
配置すると黄色いギズモが表示され、その矢印の方向に配置されているのが分かりますが、スキャンモデルを移動・回転・拡大縮小・オフセット・矢印ギズモを動かしてディスプレイスメントの凹凸を調整することが出来ます。
また、snap sub-origin pointsを使用すると、地形モデルに食い込んでいた、スキャンモデルを、地形モデルにスナップ沿わせる事が出来ます。
snap sub-origin points使用前は、ガタガタして地形モデルに食い込みますが、

snap sub-origin pointsを使用すると、地形モデルにそって境界などもなだらかになっているのが分かります。
また、地形からはみ出たり、オーバーラップする部分は削除する設定も可能。
Snap Boundary To Surfacesを選ぶと、エッジの境界が地形モデルと同じ高さになり、正方形ではなく、境界が目立たないランダムな形状に調整する事も重要です。
地形が出来たらAlt+Dキーで複製・回転・拡大縮小して配置します。
複数のスキャンしたモデルを用意して、アドオンからDecimateをしてポリゴン数を削減しながら配置する事も出来ます。
Scatter機能も用意されているので、コレクション内に入れた複数のスキャンモデルをランダムに拡大回転しながら一度に地形に沿わせる事が可能です。

形状によっては境界が浮いたエッジになる場合がありますが、Snap Boundary To Surfaceのチェックを入れる事で修正する事が出来ます。
Snap Boundary To Surface使用前

ランダムに一度に配置してから、さらに手動で地形を配置して、短時間で思い通りの背景シーン作成に役立てる事が出来ます。


