Instant Impostors V1.0 | One-Click Impostor Generation (Eevee)
先日紹介した、20万ポリゴンのモデルでも20ポリゴンの3D視差にセルフシャドゥ表示してくれるBlender用アドオンInstant Impostorsのプロ版を実際に購入してみたので、使い勝手はどうなのかなど含めてご紹介したいと思います。
143万ポリゴンの木を20ポリゴンにしてみた
まずはサンプルの木を用意するにあたって、以前購入したフォトスキャンでハイポリの木を簡単に作成出来るアドオンForestationで木を作成しました。
作成した木の3角形ポリゴン数は約143万です。
モデルを作成したら、アドオンを使用するには一度保存しておく必要があるので、適当な場所にブレンダーデータを保存します。
次にzipファイルをアドオンに追加したら、Nキーを押して右側に表示されるパネルからアドオンを表示して、モデルを選択した状態で「Generate Impostar」をクリックします。アドオンの解像度やサンプル数を変更するとより大きなテクスチャで作成されるので任意で変更してください。
今回は初期表示のまま「Generate Impostar」ボタンを押すと、保存したブレンダーデータ先にalbedo、emit、normalの3種類のファイルが自動で作られて、
画像が次々に自動で保存されていき、
最終的に横一列の結合された画像が作成されます。
全体表示はこんな感じです。作成中はBlnederの作業画面がクルクルするので少し待ちます。(解像度やサンプル数をあげると結構時間を待たされる事になります)
全てのテクスチャが作成し終わると、Blneder上に20ポリゴンの三角形モデルが自動で表示されます。
Eevee表示してみると作成した木が説明通り20ポリゴンで表示されました。
左が元のハイポリの木で、右が作成した20ポリゴンの木です。ライトを配置して動かしてみると木の葉の部分に影が落ちてるのが確認出来ます。
真上にライトを配置して動かしてみると、地面への影もしっかり表示されているのが確認出来ます。
作成したモデルは色相や彩度をアドオンから変更出来るので緑を茶色にして枯れた演出をする事も可能です。
解像度を高くすると時間が結構掛かかります
今回最初の設定のまま作成してみましたが、角度によってはしっかり木の幹が表示されなかったり、そもそも3D視差の方は1枚1枚の葉っぱが表示されず解像度を上げてもよく見るとドット絵っぽく表示されていました。
183万ポリゴンモデル
Forestationで作成した元のベースモデルです。
解像度 256
サンプル数 8
寄ってまじまじと見ると、アングルにもよりますが高解像度のモデルと同じ見た目ではない事が分かります。
解像度1024
サンプル数 32
解像度とサンプル数を上げた事で葉っぱ部分の見た目はほぼ似ていますが、幹部分が綺麗に表示されているのが分かります。葉っぱ部分は複雑な形状の為か、解像度を上げても葉っぱのテクスチャがそこまで綺麗に表示されることはありませんでした。
中距離~遠景モデルなどには十分力を発揮してくれそうですが、同じハイモデルを作成出来るというよりも、別モデルを配置する感じになり、近くのモデルとして配置するには少し物足りなさを感じました。
スザンヌでInstant Impostorsを使用してみます
次にサブディビジョンを2回掛けて細かくしたスザンヌを用意して、Instant Impostorsで作成してみました。
回転してみるとどちらがInstant Impostorsで作成したのかパッと見た感じでは分からなくなっています。(よく見るとちらついています)
ただし寄ってみると耳の部分が若干バリのような感じになっていたり、目の上の影あたりもおかしい見た目となっているのが確認出来ます。
無料でダウンロードできるインテリアモデルに使ってみましたが、大きく穴が開いてる上面部分は変に閉じてしまって、スタンド部分のパーツも無くなってしまってしまい変な形となっています。
Instant Impostors V1.0まとめ
今回Instant Impostors V1.0を使ってみましたが、1ボタンで作成出来て、影が非常に綺麗に作成されましたが、作成するベースモデルによって出来上がる形状に差があり、中距離から遠景だといいかもしれませんが、近くで使用するには少し物足りなさを感じました。
ただし、設定の仕方や癖を掴めばもっと良い感じに作る事が可能になるかもしれないので、少ないポリゴン数でモデルを作成したい人は触ってみてはどうでしょうか。20ドルのライト版は3D視差と影のコントロールが出来ないので購入するならプロ版がオススメとなっています。