Adobeが新しく2024年2月17日に更新したアドビ基本利用条件の中にAdobeはPhotoshopなどの全てのAdobe製品を使っているユーザーの作品がCreative Cloudまたは、Document Cloudを使用してアップロードされた作品に対して自動および手動でAdobeはアクセスする事が可能で、さらに機械学習などの技術を使用してユーザーが作成したコンテンツを分析する事が可能になると書かれています。
クラウドにアップロードしなければ機械学習されない
こちらのページには、PC内に保存されたローカル処理または保存されたコンテンツは分析されないとの事なので、Adobeのクラウドにアップしなければ情報が漏れる事無く従来通り使用する事が出来ると明記されています。
作品をAdobeに機械学習させない方法
Adobeはユーザーが作成したコンテンツを機械学習等に活用されずに分析されない方法も用意しています。
①https://account.adobe.com/privacyにアクセスしてAdobeアカウントでログイン
②「製品の改善と開発のために、アドビが私のコンテンツを分析することを許可します。」と書かれている部分をオフにする事で機械学習などに使われないようにする事が可能と書かれています。
この項目は初期設定だと自動的にオンになっているので全てのAdobeユーザーは今すぐオフにしておいた方が良いと思います。
組織や学校で使用している人は個人で変更不可能
ただし、こちらのページに書かれていますが、個人ユーザーは変更可能ですが、組織または学校とアドビとの契約によって規定される組織または学校のアカウントでは使用できませんと明記されていて、会社等で使用しているユーザーが個別にオフにする事が出来ないようになっています。
オフにしても以下条件だと作品が機械学習に使用されるので注意が必要
また、個人ユーザーがオフにしてもこちらのページに書かれている通り以下の条件ので使用した場合は機械学習に使用されることがあると明記されています。ベータ版使用する事も含まれているので仕事や個人作成に使用している人は注意が必要です。
- お客様が、対象のコンテンツを公開する場合。例えば、次のような場合です。
- Adobe Stock および Behance にコントリビュートしたコンテンツ
- Adobe Live でライブストリーミングしたコンテンツ
- Adobe Express で公開可能と指定して提出したコンテンツ
- Lightroom でチュートリアルとして提出したコンテンツ
- プレリリース版、ベータ版、または早期アクセス版プログラムに参加している場合
- 対象コンテンツを手動レビューのために送信する場合、または Adobe がコンテンツを手動でレビューすることを許可する場合。例えば、次のような場合です。
- Adobe Photoshop 製品向上プログラムを通じてコンテンツを提出した場合
- Adobe Acrobat 製品向上プログラムを通じてコンテンツを提出した場合
- 機能開発のために、フィードバックとコンテンツをエンジニアリングチームに送信した場合
- 自動化されたシステムを使用して、ユーザーが作成したすべての素材を削除し、手動でレビューする前にコンテンツから機能を特定できる場合。例えば、次のような場合です。
- PDF 文書で、構造的な要素のみをだけを残し、テキストや画像が残らないように処理されたもの
- オブジェクトマスクだけが残るように処理された画像
コンテンツに応じた塗りつぶし機能を使うとオフにしても情報が機械学習されるので注意
こちらのページ一番下にはPhotoshop等にある「コンテンツに応じた塗りつぶし」を使用すると、その機能を改善するために分析されることがあると書かれているので、データとプライバシー設定をオフにしていても作品が機械学習されてしまう可能性があるので注意が必要です。
Adobeは様々な画像や映像に音楽などのデータを機械学習させるために、Adobeを使用して作成したユーザーの作品を機械学習しようとする規約は非常に腹正しく、間違ってクラウド上にアップしてしまうと個人や業務で使うのも危ぶまれる内容です。Adobe以外のソフトにユーザーが離れていくのかそれとも今後どのようになっていくのか注目したいと思います。
詳しくはアドビ基本利用条件を確認してみてください。