2024年7月17日Blender4.2がリリースされ、ダウンロードして使用する事が可能となっています。大きくはレンダリング エンジンEEVEEのグローバル イルミネーション、ディスプレイスメント、SSS表示の改善、ビューポート モーション ブラーなどが実装されています。
EEVEEのRaytracing機能の追加
スクリーン空間のグロバールイルミネーションが追加され、影がより正確にサンプリングされるようになり、柔らかい影を表示する事も可能となっています。
EEVEEのDisplacementのサポート
EEVEEでディスプレイスメントの表示・調整が可能になりました。先日紹介したUcupaintを使用する事でより凹凸のあるテクスチャを作成するのが便利になっています。
Subsurface Scatteringが適切に調整
メッシュの厚みを適切に処理して綺麗に表示できるように、新しいValueノードをMaterial outputのThicnesに追加して調整出来るようになりました。サブサーフェス スキャタリングはオブジェクト間で漏れなくなり、エネルギー損失も発生しなくなりました。
ポリラインに素早く作成出来る機能が追加
フェイスセットをラインや多角形で作成したり、素早くブーリアンしたり、選択範囲でモデルを隠したりする事が可能です。
アニメーションの再生中にビューポートでモーションブラーを有効化可能
被写界深度が最適化
薄膜カラーのサポート
Principled BSDFは鏡面反射と通過に対する物理的に正確な薄膜干渉効果をサポートするようになりました。これでシャボン玉やガソリンと混合したような水を表現する事が可能となります。
新オーバーライドで各レイヤーを別レンダリング出来る
CyclesレンダリングではBlue Noiseのサポート
CyclesレンダリングではデフォルトでBlue Noiseのサンプリングパターンを使用するようになりました。より少ないサンプル数で鮮明な画像が作れるようになっています。AIが作ったような何とも言えないノイズともおさらばできそうです。
カラーマネージメントにKhronos PBR Neutralが追加
Khronos PBR Neutralは、グレースケール照明下でPBRレンダリングを使用する際に、ハイライト周辺のHDR アーティファクトを排除しながら、製品の基本色、色相、彩度を忠実に再現することを可能にするカラーマネージメントです。
GPUコンポジターを使用する事が可能
PerformanceのCompositorのDeviceからGPUを選ぶ事で、以前より数倍高速にコンポジット処理する事が可能になっています。
Cycles用にGlareノードが追加
各コレクションを個別または1度にエクスポート可能
コレクションで独自のエクスポーターを指定できるようになり、ゲーム用の glTF やスタジオ パイプライン用のUSDなどのアセットを繰り返しエクスポートすることが簡単になりました。各コレクションを一度に複数のファイル形式でエクスポートすることもできます。
アドオンの追加項目が改善
Blender標準でインストールされていたアドオンはGet Extensions項目から自分で検索してインストールする必要があるようになりました。また、Blender内から直接アドオンは更新する事が可能となり、自動的に更新をチェックする事が出来ます。
Auto Smooth機能
モデルを右クリックする事でShade Auto Smoothを選択する事が可能で角度によってスムース機能を適用する事が出来ます。
回転スナップの数値を変更可能
回転する場合に何度回転するのか指定した数値分回転する事が可能になりました。
UVエディタ内でエッジと頂点をスライド移動可能
Gキーを押す事でUVのエッジと頂点をスライド移動出来るようになりました。また、Bキーを押す事で面をスナップする事も可能です。
Ctrl+Fで検索機能
その他の新機能についてはBlender公式サイトよりチェックしてみてください。