Blender4.4が2025年3月18日にリリースされました。
Blender4.4は品質と安定性を重視するバージョンアップで、500以上報告された問題の修正、アニメーションをすべて1つのアクション内で組み合わせることができるアクションスロットの追加、ビデオシーケンサーによるテキスト編集機能の向上、H.265/HEVCコーデックのサポート、エッジが交差する頂点を探す機能、三角形を四角形に変換する機能の向上等が追加されています。
品質と安定性が向上
12月1日から1月31日の間に報告された500件以上のバグの問題を修正する為に、専用の期間を設けて安定性が強化されました。
Tries to Quads 三角形モデルを四角形に調整

Tries to QuadsにInfuence機能が追加され、三角形モデルでも四角形を維持した綺麗なモデルを作れるようになりました。
Select by Pole Count 複数のエッジが収束する頂点を選択
Select by CountからPole Countを選択出来るようになり、1つの頂点に何個のエッジが集約しているか選択出来るようになりました。
UVのコピペがショートカットで簡単
Ctrl+C、Ctrl VでモデルのUVをコピーして他のモデルにペーストして貼り付けが簡単になりました。
モデルスケールが不均一の場合はエラーメッセージが表示
モデルを拡大縮小する時にモデルが不均一な場合は左下にエラーメッセージが表示されます。
「Face orientation」が表側が透明で表示されるようになった
今までFace oriantationを選択すると表側は青で、裏側は赤で表示されていましたが表側は青ではなく透明で表示されるようになりました。表側を今まで通り青で表示したい場合はPreferencesのThemesからFace Orientation Frontを青色にする事が出来ます。
Planeブラシの追加
モデルをフラットに出来るPlane ブラシが追加されました。
ACTION SLOTSの追加

複数のオブジェクトアニメーションを1つのAction Editorに保存できるようになりました。これを使うと、シーン内にある別々のオブジェクトにアニメーションを追加しても、1つのAction Editorでフレームの追加調整が出来たり、カメラを動かしながら被写界深度を調整しやすくなります。
Noiseモディファイアのアルゴリズムの変更

ノイズの外観を制御する2 つの新しいプロパティ(Lacunarity と Roughness) が追加されました。以前の動作に非常に似たものですが、古いノイズを使用するためのチェックボックスを使用する事も出来ます。
NVIDIA Optixデノイザーノイズ除去の向上

デノイザーの除去機能が向上され、ノイズ除去の向上、色の精度の向上、サブサーフェーススキャッタリング、被写界深度時に精度が向上しています。
コンポジット時のGlareノードがより細かく制御可能

コンポジットのGlareノードで明るさの強さやカスタムカラーで色を制御できるようになりました。
アセットブラウザの高速化

アセットブラウザがカタログで並べられるようになりプレビュー速度が向上しています。
MacOSでプレビュー表示するQuick Look
MacOSのファインダーで.blendファイルをプレビュー表示出来るようになりました。何がどのデータなのかアイコンで直ぐに確認する事が出来ます。
Node EditorのFade機能
ノードエディターを使用する時、グループ ノード、ジオメトリ ノード モディファイア、およびノード ツールに対して、出力に影響を与えない入力がグレー表示されるようになりました。
その他、blender4.4で追加された機能はblender4.4より確認してみてください。