ボーンデジタルさんより新しく書籍が発売するというお声を頂いたので、どんな本なのか書籍レビューをさせて頂く事になりました。著者は、第34期 ワンダーショウケース#092 選出アーティスト、ウチヤマ リュウタさんです。
今回頂いた書籍はこれからZbrushを触ってフィギュアを作ってみたいなと思う初心者向けです。「そんな機能をしっているよ!!」とプロユーザーの方には物足りなさを少し感じる内容となっていますが、始めてZbrushを触る初心者の方には使うべき機能をしっかりと教えてくれるのでとても解りやすい内容となっていました。
それでは、僕が実際に読んでみて気になったところをピックアップしたいと思います。
Zbrushを触って間違いなく陥る操作方法を教えてくれる
誰もが絶対に陥る「あれあれ?!Zbrushでブラシが効かない!!」など誰もが通る道の回避方法を教えてくれます。ググれば出てくるかもしれませんが、こういう細かい部分は触ったことのある人にしか分からない、とても大切な部分なので助かります。
1から10まで手取り足とり教えてくれます
書籍では顔の作り方からはじまり、顔にテクスチャを描く方法から
アタリのざっくりした髪の毛を作成してから
パキッとしたフィギュア的な髪の毛の作り方から
ZSphereを使い簡単にベースモデルを作る方法から
体を作り上げて、
ZBrushに搭載されているモデリング機能”Zmodeler”を使い
押し出しなどの機能で靴や耳に付けるメカパーツの作り方を分かりやすく教えてくれています。すべて日本語バージョンなので英語版を使っている人は注意してください。
ざっくりと作った形ではなく、シワをどうやって作ったら良いのかなど、細かい部分にまでフォーカスを当てて作業を教えてくれます。
特にどうやって作ったらいいのか分からない”フリルの作り方”はMAYAのモデリングで作ると時間がかかりそうですが、あっというまに作れる方法が記載されています。
そして完成されたZbrushでの画像がこちらです。さすがにプロとそっくり作る事は難しいかもしれませんが、1から本を読んでいけば同じ形に近づける事は可能で、一度作った方法から今度はオリジナルキャラを作る事が出来るようになります。
3Dプリンターでの出力方法など書かれています
書籍には実際に出力する方法など書かれているので、データではなく実際に手にとり机の上に飾る楽しさを教えてくれます。
書籍は2800円とそこまで高くない値段設定。1からZbrushを触って3Dプリンターで簡単なフィギュアを作ってみたい。と思っている人にオススメの1冊となっています。
Zbrushのソフトはプロ版が1本10万円程と高価なソフトとなっていますが、機能制限版はペンタブレット付きで1万3千円と格安で販売されています。僕は将来的に自分の子供にZbrushコアでモデリングさせて3Dプリンタで出力させた作品を夏休みの自由研究にもっていかせたいと思っていますよ^^
CGクリエイターだけじゃなくても自分で考えたものを作り上げて出力して遊びに変えれる事は誰しも楽しめる遊びです。将来的には3DCGクリエイターだけじゃなくて、3DCGモデリングというものが、デッサンや粘土と同じくらい身近な存在になっていたらいいなと思っています。