イラストレーター兼コンセプトアーティストとして15年間活動してきたOliver Lawsonさんが、自身が絵を描く際に使いたかったソフトウェアとして開発されたKala Paintがリリースしました。
サブスクリプションや生成AIを採用せず、アーティストが気持ちよく絵を描くための操作性とペイント機能を重視して作られたソフトは、ブラシ処理にはGPUが活用されており、最大3000pxの大型ブラシを1px間隔で使用しながら、下にあるレイヤーの色を混ぜるような処理も滑らかに行えて、ブラシの遅延を抑えながら、大きなキャンバスへ描く事が可能です。
また、囲んだ形状を塗りつぶしながら、輪郭の硬さや色を筆圧で調整したり、テクスチャ、ノイズパターン、輪郭線のみといった設定をプリセットとして保存できるため、岩や建物、衣服などの形を素早く描き分ける事も可能。
複数レイヤーの表示結果から色を拾って混ぜられるブラシ機能に加えて、色相を濁りにくく混色する機能や、ぼかし、シャープ、ハイパス、モザイクなどを元の描画へ直接焼き込まずに適用できる、非破壊フィルターも利用できます。
複数の色補正を重ねて登録できるため、完成したイラストの配色変更やカラーグレーディングに使ったり、複数レイヤーをまとめて変形できる機能や、名前を付けて保存できる選択範囲も用意されています。
作品を本棚とスケッチブックのような画面で整理できる機能に、制作過程を自動記録するタイムラプス機能も利用可能で、ファイルは独自の「.wip」形式に加えて、PSDの読み込みと書き出しに対応していて、wip形式は同じレイヤー構成のPSDと比較して約3~20分の1のファイルサイズとなり、読み込みも約5~9倍高速とのことです。
そのほか、レイヤーグループ、クリッピングマスク、レイヤーマスク、クイックマスク、色域選択、グラデーション、コピースタンプ、手ブレ補正、カスタムショートカット、自動保存、クラッシュ復旧など、イラスト制作に必要な基本機能も揃っています。
Kala Paintは現在アルファ版として提供されており、価格は買い切り79.99ドルです。1ライセンスにつき、端末間で移動できる3台分のアクティベーションが付属します。対応OSはWindows 10・11で、Linux版は開発中、Android版とiPad版も将来的に予定されています。
14日間はすべての機能を試せる体験版も用意されていて、期間終了後もJPG・PNGの書き出しを含む機能を引き続き利用できますが、PSDおよびWIPファイルの保存・読み込みが制限されます。
Kala Paint is out!
I’m @ollylawson, professional artist for 15 years, then game dev, now wrote the painting software I wish I’d been using all this time.
GPU-run brushes, no subscription, no gen AI crap, hand-coded with ideas from artists in our Discord, and more added weekly! pic.twitter.com/3l1GuSUMYB
— Kala Paint (@KalaPaint) September 1, 2026
