今回はマウスコンピューターさんよりクリエイター向けノートパソコンDAIVをレンタルしましたので実際に触った記事を書きました。今回のパソコンはCPU性能が良くて、液晶画面がRGB比97%と色が正確に描画されるのでレタッチ作業や色を見る人に向いているパソコンとなっていますが、その反面グラフィックカードの性能はイマイチなのでハイスペックゲーミング用途には向かなかったのでご注意ください。
また少し分厚さがある形をしていますが、その分多くの端子が付いているので色々な場所で外部出力して打ち合わせをする人には使いやすいノートパソコンとなっています。
- 正確な色を見て作業する人
- 打ち合わせやプレゼンが多い人
- MAYAなどのレンダリングでCPU処理を必要とするCGソフトを操作する人
今回借りたのはこちらのパソコンです。
公式サイト DAIV-NG5300U2-SH5
DAIV-NG5300U2-SH5のデザイン
本体はシルバーボディにシンプルなDAIVのロゴがあるだけです。
実際に持ってみるとこんな感じです。正面ボディの上側は溝が入っていて2トーンになっているのが分かります。
15インチパソコンにしては少し大きく見えますね。
ベゼル幅は広くて前回お借りしたマウスコンピュターのノートパソコンの方が薄くてよかったポイントですね。デザイン的に少し古臭さを感じてしまいます..。
DAIV-NG5300U2-SH5のセット内容
- パソコン本体
- バッテリー
- ACアダプタ
- 説明書
15インチパソコンにしてはACアダプターが小さめなのが良いですね。
マウスコンピューターの電源は外されて出荷されるので受け取った時は電源を入れても直ぐに起動しません。
パソコン裏面に凹みがあるのでスッとはめ込んで、電源ケーブルをつなげてから起動させる必要があります。
画面の見え方 視野角 モニターの色
15.6インチのフルHD1920x1080 ノングレア液晶モニター RGB比換算98%相当の広域液晶パネルが採用されています。実際にベンチマーク中に色を見たりyoutubeでも動画を視聴してみましたが強い光が画面に当たらなければ反射して見づらい事も無く色合いも満足です。普段EIZOのモニターを使っていますが不満がありません。
フォトショップでのレタッチ作業をする人から、デザイン案を確認しなければいけない人には移動中でも色を確認できるのでオススメの機種になっています。
光が画面に直接あたる場所だと少しだけ白くなる時がありますが自分が映り込む事はありませんでした。
ファンからの熱と音
ノートパソコン後方にファンから熱が逃げるようにダクトが付いていますが、ベンチマークやレンダリングなど重たい処理をするとある程度の音がしてきました。
また、パソコン上部に手を置いても熱くて大変!とまではいかなくて多少熱いかな?ぐらいの感覚でしたが、11月の気温なので真夏に触ってみるとまた感覚は違ってくると思います。
キーボード タッチの感触
マウス操作部分となるタッチ部分はサラサラとした質感で触り心地が良く不自由なく動かす事が出来ました。
キーボードの押し心地も良くてパチパチ大きな音が出ずにカフェでも使いやすいタイプです。ブログ記事を書いてみましたが問題なく使う事が出来ました。
正面・後ろ・サイド面の端子
パソコン正面
右面には電源端子、USB2.0、LAN端子、マルチカードリーダー
左面にはD-sub、HDMI、USB Type-C、USB 3.0×1 、USB 2.0×1、
DAIV-NG5300U2-SH5の性能
モニターサイズ | 15インチ |
CPU | Core i7-9700 |
グラフィックス | Geforce MX250 |
メモリー | 32GB |
ストレージ | 512GB SSD / 2TB |
通信機能 | 無線搭載 |
ノートパソコンなのにメモリーが32GBとガッツリ乗っているので、アプリの複数立ち上げや動画編集などでも使えるパソコンです。
実際にMAYA サブスタンスペインター マーベラスデザイナーを操作してみました。
作ったデータを元に実際にarnoldでのレンダリング速度です。
MAYA arnold 1920×1080
バイク本体のテクスチャ2kサイズx90枚
倉庫 2kサイズx50枚
MAYAのアーノルドでレンダリングしてみたら速度は73:21秒と出ました。過去に使ったノートパソコンのレンダリング速度と比較すると上位に食い込む速度なのが分かります。
ブレンダーで公式サイトからダウンロードできるBMWのモデルをダウンロードしてレンダリングしてみましたが、
レンダリング時間は6分04秒と出ました。
テクスチャ作成ソフトのサブスタンスペインターを動作確認してみましたがしっかり動きました。
洋服シミュレーションソフトのマーベラスデザイナーも動作良好です。
V-rayのベンチマークではCPUが1:41秒でGPUは8:12秒です。
CINEBENCHではOpenGLが109.72fpsでCPUが1359cbです。
フォトショップの処理能力
ぼかし放射状
フォトショップCCを使って6000x4000pxの写真にぼかしの放射状を最高画質で適用すると約15:36秒とかなり早く処理されました。使用したサンプル画像はこちらからダウンロードできます。
データ保存時間
フォトショップで6000x4000pxの画像を90枚コピーして6.03GBのデータを保存してみたら33.36秒掛かりました。
ゲームのベンチマーク結果
ドラクエ10のベンチマークは最高品質だと、とても快適でスコアが8016
FF15のベンチマークは標準品質の1920×1080だと動作困難でスコアが1881
ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は快適でスコアが4362と出ましたが、多くのキャラクターが入れ込む場面では動作が少し重たそうになる場面がありました。
PCの処理能力が求められるPUBGではグラフィックの設定を中から低いに設定しても
40~60FPSしかでなくてカクツク事があったのでプレイするにはさらにグラフィック性能を落とす必要がありました。
モンスターハンターワールドでは30~50FPSをウロウロしていましたが、
狩りをしている最中にもカクツキは感じず重たくてプレイ出来ない事は無く、快適にプレイする事ができました。
DAIV-NG5300U2-SH5の総合評価
公式サイト DAIV-NG5300U2-SH5
レタッチ処理や色を見てチェックバックする仕事をしている人はモニターの色の再現度が高くなければいけません。「色をもっとこうしてください」と修正指示を送る人のパソコンがそもそも色が適当なパソコンを使っていてはいくら指示を送っても合うわけがないんですから…もちろんそれと同じくクリエイター側も色をしっかり見れるモニターは大切です。
また、薄型PCは持ち運びに便利ですが、打ち合わせ時に繋げれる端子が無くて困った経験のある人はこのパソコンを持っていればどんな時にも安心して打ち合わせに行く事ができるようになりますよ。
3DCGではCPU処理能力もあるのでレンダリング速度も上位機種なのでガンガン使う事ができますが、グラフィックカードの性能は今一歩なのでゲームをプレイする為にパソコンを買おうと思っている人には向いていません。
あまり重たい処理をするのではなく、デザインの軽い仕事をしたり外回りが多くて取引先の画像や映像を見てはチェックバックを頻繁にする人にはかなり使えるノートパソコンだと思いました。