ドスパラ公式サイト raytrek A4-R
今回はドスパラさんよりクリエイターブランドのraytrekシリーズより2023年6月19日から発売したraytrek A4-Rを一足早くお借りする事が出来たので実機レビューさせて頂きました。CPUにはハイスペックな14コア20スレッドのCore i7-13700Hが搭載され、GPUにはインテル Iris Xeが搭載されています。
14インチモニターで小さく薄くて軽くて持ち運びしやすい形状でありながら、sRGBカバー率99%のモニターでリチウムイオンバッテリーが内蔵されて9.8時間連続動作可能なので長時間の動作も可能となっているのが特徴のノートパソコンです。
今回お借りしたraytrek A4-Rの性能スペック
機種名 | raytrek A4-R |
モニターサイズ | 14インチWUXGA sRGBカバー率99% |
CPU | Core i7-13700H |
グラフィックス | インテル Iris Xe |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 500GB MVMe |
重さ | 1.4kg |
値段 | 129,980円~ (詳しくは販売サイトを確認) |
商品は本体と90WのACアダプターが付属。パソコン内蔵のリチウムイオンバッテリーは9.8時間連続動作してくれるので外出中にもバッテリー無しで使用する事が出来るし、電源が無い場合でもUSB-Type-Cのポータブル充電器を使用する事も可能です。
本体デザインはアルミニウムボディで黒を基調として1ポイントにraytrekの文字が書かれているだけです。
PCとアダプターの重さ
本体の重さは公式通り1.4kg以内に収まっていて計測してみると1.3kgと表示されました。付属のアダプター類は小さく500gなので、一緒に持ち歩いても約1.8kgしかありません。
画面の見え方 視野角 モニターの色
モニターは14インチの薄型ベゼルなので小さくとも画面が目一杯広がり没入感が高いのが特徴です。WUXGA液晶といわれる16:10の比率でsRGB率99%なので静止画やweb制作時にも色を正確に表示して確認しながら作業する事が出来ます。実際に使用しても画面の発色は良くて綺麗に表示する事が出来ているのが確認出来ました。
画面は非光沢なので液晶画面にあまり映り込まない仕様となっています。暗い画面が表示される場合でも集中して作業する事が出来ます。
画面上にHD画質のWEBカメラと顔認識でWindowsにログイン出来るWindows Helloに対応しています。席を外してロックされても直ぐにログイン出来るので少し席を外す場合でもセキュリティを守りながら安心して作業をする事が可能です。使ってみると直ぐにログインされるので手でパスワードを入力するより簡単で快適です。
画面はこの角度まで開くことが出来ます。
キーボード タッチの感触
キーボードは日本語配列キーボードです。14インチと小さいのでエンターキーや右側のshiftキーが短くなっていたりしますが、そこまで違和感の無い配列となっています。
キーは薄くて押し心地が良く、パチパチ大きな音もしないのでカフェなど静かな場所でも使用しやすいようになっています。
タッチパッド部分もスルスル動いてくれて動作は問題ありませんでした。タッチパッドはタイピング中に間違って触れて誤作動させる事を防ぐ機能も備わっています。
正面・後ろ・サイド面の端子
パソコン正面
パソコン背面
パソコン右面
左からThunderbold4(USV Type-C)、USB3.2 Ggen1 TYpe-A、HDMI 2.0 TYpe A、電源入力が備わっています。
パソコン左面
左からセキュリティスロット、USB3.2 Gen2 TYpe-C、USB3.2 Gen1 TYpe-A、SDカードリーダー、マイク入出力が備わっています。
本体はLANケーブルを繋げれる穴が標準で備わっていないので、高速回線を使いたい場合は別途優先LANを接続できるアイテムを使うと快適に動作させる事が出来ます。
パソコンの動作音
パソコンの動作音はネットやyoutube動画を視聴するだけだと常時44dbぐらいで静かでしたが、cinebenchを起動してみると、49db前後で少し音が大きくなりますが、騒音レベルで作業中も気になり多きすぎる音にはならなかったです。
CPU性能
CPUには第12世代のインテル14コア20スレッドのCore i7-13700Hが搭載されています。Blenderを使ったCPUレンダリングでは早く処理をしてくれて、Photoshopのフィルター処理も素早く終えてくれました。Core i7-12700Hは今現在ノートパソコン用CPUでは上位パーツとなっています。
3DMARKでベンチマークを測ってみるとMax threadsが5590という結果でした。
グラフィックカードの性能
グラフィックカードにはインテル Iris Xeが搭載されています。3DMARKでベンチマークを測ってみるとグラフィックカードのスコアは2002ポイントと出ました。
オンラインで結果が見れる比較表ではゲーミングラップトップよりも下の性能となっています。
パソコンの総合的な性能
チャットソフトやペイントソフトなどがどのくらい動くのか総合的なパソコンの性能を調べれるPCMARK10で測定してみましたが、上位55%にランクインする結果で、ゲーミングPCより下だけど、オフィスパソコンより上の数値という結果で事務系ソフトなどは問題なく使用する事が出来ます。
blenderのレンダリング速度
blenderを使いサンプルモデルのBMWをレンダリングしてみたら、CPUレンダリングは3分10秒台でまずまずの速度となっています。
BlenderのGPUレンダリングはNVIDIA GPUが搭載されていないのでレンダリングする事が残念ながら出来ないので注意してください。
サブスタンス ペインターは動作確認済み
テクスチャ作成ソフトのサブスタンスペインターはパーティクルで動作するペイントなど快適に問題なく動作しました。
CINEBENCH R15のベンチマーク数値
CINEBENCH R15のベンチマーク数値はOpenGLは90.14fpsでCPUは2046cbとまずまずの結果です。
フォトショップの処理能力
フォトショップCCを使って6000x4000pxの写真にフィルターのぼかし放射状を最高画質で適用すると約9:49秒の結果でそこまで速すぎもせず遅すぎもしない標準的な速度です。使用したサンプル画像はこちらからダウンロードできます。
ゲームのベンチマーク結果
軽い処理で動作するドラクエ10のベンチマークは最高品質にすると、スコアが5965で評価は「快適」です。
ドラゴンクエストⅩ | 5965 |
フォートナイトは画質を最低レベルに落とす事でようやく30FPS前後が表示されて、ガクガクそこまでせずにプレイする事が出来ましたが、快適にプレイしたい場合は60FPSは必要と言われています。
フォートナイト | 30FPS〜 |
APEXも画質を最低に落としてプレイしましたが、最初にジャンプして降下する時に残像のようにキャラクターが重なったり明らかにFPS数値が足りない場面もありましたが、地面に降り立ってからは60FPSが表示されて普通にプレイする事が出来ました。
APEX | 60FPS〜 |
GTA5のグラフィックも落としてベンチマークを測定してみましたが、31FPS前後でFPS数値が足りない結果となりました。
GTA5 | 31FPS〜 |
FF15のベンチマークでは高品質の3840×2160サイズで計測すると重すぎてラグが発生しましたが、軽品質にして1920×720サイズにする事でラグが発生せずにしっかり動作させる事が出来ました。
FF15 | 4405 |
オンラインで対戦できるFPSゲームPlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)はグラフィック数値を全て低にすると35PS前後が表示されて画質は悪くなりましたが、動作に重たさはそこまで感じずにプレイする事が出来て久しぶりにドン勝を取る事も出来ました。
PlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG) | 35FPS |
ストリートファイター6のベンチマークでは画質を最低ランクにしてサイズを1280×720に変更する事でやっと快適表示されました。
raytrek A4-Rの総評
ドスパラ公式サイト raytrek A4-R
12万円台と値段は安くてサイズも14インチと小さく持ち運びに便利なサイズです。家の好きな場所や、打ち合わせやカフェでの作業に便利でSDカードリーダーが付属しているので、撮影した写真を直ぐに取り込んで編集する場合にも便利なパソコンとなっています。
CPU性能はある程度ありますが、GPU性能が低くゲームやCGレンダリングに使うには物足りない部分もあります。3DCGやゲームをガッツリやりたい人向けではありませんが、画面の色味も良くPhotoshopやクリップスタジオを使ったイラスト制作や、Blenderを使用した簡単なモデリングやアニメーション作業、ネットサーフィンからyoutube視聴から資料作成にお絵描きや写真編集からweb制作にブログやプログラミング系の仕事には適しているパソコンとなっています。
サブとして1台あると何かと便利そうなノートパソコンです。詳しくはドスパラ公式サイトでチェックしてみてください。