追記:届いたので読んでみました。
発売された本書が届いたので読んでみました。
横長に広くて余白が多く綺麗なイラストで非常に見やすいです。
小難しい専門用語は一切でてこなくて、小学生でも分かるような書き方で非常に読みやすかったです。
水は何もなければ止まって動かないけど、海が大きな波を作るのはどのような風の影響をうけている事だったり、
動くものの音を想像しながらアニメーションを作る事が大切だったりと自分が今まで知らない視点での考え方を教えてくれました。
また、波は3パターンの基本的な形があり、1からどのように描けば自然でリアルな波を描けるのか誰でも描けるように教えてくれる方法が掲載されていたり、エフェクトを普段学ばない人でも知識が増える1冊となっています。
漠然と物の形を”見ているだけ”ではその形を覚えないので、複雑な形からトレースして輪郭をだしてあげると、どんな動きをしているのかより分かりやすくなるのでこれは直ぐに実践出来る方法だと思いました。
1番大切な事は自分で観察する事と書かれていましたが、ただ水の動きを漠然と眺めても理解ができない人は、コップに注いだ水にコインを落として水の動きを見ながらこの書籍を読んだらより理解が深まると思います。
3DCGのダイナミックパーティクルは航空力学や航空宇宙などにも貢献している物で、より良い飛行機を作るためだったり風の抵抗を受けない車を作ったりする物でもあり、知れば知るほど奥が深い物だと思いました。
本書を買うとオマケ特典としてボーンデジタルさんのサイトより実際にアニメーションを手書きで書いている60本以上の動画をダウンロードしてみることが出来ます。日本語字幕が付いていて見やすかったですよ。
特殊効果を専門として業界で35年を超えるキャリアを重ね、「ブラザーベア」「ポカポンタス」「ターザン」「リロアンドスティッチ」などディズニー・アニメーションに関わってきた著者がどうやって「土」「大気」「火」「水」などのアニメーションを表現してきたかを分かりやすく解説した書籍の日本語版 第2段がついに発売されます。
イラストに文字が書かれていて何がどうなっているか非常に分かりやすくエフェクトを学ぶ人だけじゃなくても自然の原理を学ぶ上でとても面白い知識を得ることが出来ます。
こういった内容こそ学校の教科書にも入れるべきなんじゃないのかなぁとつくづく思ってしまいますね。
特殊効果が起こす「魔法」の秘密を解き明かす!
ディズニーアニメーションでは、「土」「大気」「火」「水」といったエレメントが細部まで、魅力的かつ生き生きとアニメートされています。
時にリアルに、時にシュールに表現される特殊効果は、アニメーションに魔法の力を与えます。それは、ディズニーアニメーションスタジオで培われてきたノウハウの集大成でもあります。
数々の作品にアニメーターおよび特殊効果のスーパーバイザーとして参加し、特殊効果、特に流体の第一人者として知られるてきた著者が、エレメントのアニメーションの秘密をひも解きます。
第2版となる本書では、第1版では概説にとどまったという反省をふまえ、取り上げるエレメントを絞り込み、水(流体)について深く分析しています。次に、それをほかのエレメントに応用し、アニメーションに生かす方法と考え方に広げていきます。
エフェクトアニメーションは、リアルで自然に見えさえすれば、どのアニメーションにも通用するわけではありません。実際にアニメーションできる程度に「簡略化」し、「様式化」によって作品全体のスタイルに馴染ませる必要があります。
そのような工程を経てなおかつ「現実的」だと思える特殊効果は、どのようにして作られてきたのでしょうか?
本書は「Elemental Magic, Volume 2: The Technique of Special Effects Animation 」(Focal Press刊)の日本語版Elemental Magicです。