physics Dropperはブレンダーで1ボタンで選択したモデルをその下にあるプレーンや用意している箱に入れたり出来るアドオンです。Blendermakertで4ドルという格安価格で販売しているアドオンですが、セール期間中の今は3ドルで販売しています。
落下したり箱に入れるモデルはコリジョンを設定する必要が無く、落とすモデルを選択した状態でアドオンの「Drop」を押す事で250フレームのアニメーションが再生され自動的にモデルが落下して用意している箱や地面などのモデルに衝突して配置されるので気軽にモデルを配置するのにも使えるアドオンとなっていますが、今回は実際に購入して触ってみたので基本的な使い方を書きました。
physics Dropperの使い方
ダウンロードしたzipデータをアドオンにインストールします。
Nキーを押して表示されるツールにphysics Dropperが表示されます。
落としたいモデルを選択して「Drop」ボタンを押すだけで下にあるモデルに勝手に衝突して配置されます。何これ便利。
落ちて形状が良いタイミングで「適用」ボタンを押すと形が決定されます。落ちた形が気に入らなければ「RESET」ボタンを押して、落とすモデルの角度を変えて再度「Drop」ボタンを押します。
決定ボタンを押した後もアニメーションは再生されているので停止しておきましょう。
シミュレーションされるアニメーションの長さはWorld Settingsから変更する事が出来ます。初期設定は250フレームになっています。
配置されたモデルをみると中々良い感じに重なって置かれています。
椅子の上も良い感じです。これを手動で配置するとなると面倒ですが、1ボタンで出来てしまう手軽さが素晴らしいです。
今度は別のサンプルです。左右に柱がある本棚の場合は本を落とした時に柱部分に当たって落ちないで自然に配置する事も可能となっています。もちろんこの時も本棚には一切設定はしていなくて、本のモデルを選びDropボタンを押しているだけです。
量が多い場合はどうなのかなと、以前作成したLEGOのキャラクターを450体程配置して落としてみました。途中動作が遅くなる場面もありましたが、ブレンダーが落ちることなく動作してくれました。
Dropボタンを押した後に、「適用」ボタンの下にある「Earthquake」の数値を変更すると箱を揺らして中のモデルを混ぜる事も出来ます。
「Drop」ボタンを押すとそれぞれがぶつかり合い良からぬ方向に飛んでいき真下に落ちないので、落とすモデルは重ならないように配置してください。
ちなみにDropする時にRigitbodyではなく「クロス」を選ぶ事も出来ますが、こちらを設定してもうまい事落とす事が出来なかったので基本的に重さがあるモデルを簡単に配置したい場合に使えるアドオンとなっています。
手動で配置しようとするとどうしてもランダム感が出てくれませんが、1ボタンでモデルを自然に配置したい場合に使えるアドオンとなっていました。値段も安いので直ぐに元がとれそうです。