Zbrush Summit 2023が2023年9月28日~10月1日にハリウッドで開催され、世界有数のスタジオがZbrushをどのように使ったのかテクニック等を披露するイベントが開催されました。
その中で日本からはカプコンがストリートファイター6のキャラクターをどのように作成したいのか解説している動画が公開されています。
動画ではキャラクタースカルプティングに、3Dスキャンを編集加工する方法、筋肉質な俳優さんのスキャンデータを元にリファレンスとして説得力のある造形をしたり、Zbrushでアルファ素材を作成する方法等が解説されています。
日本語解説されているので、キャラクターアーティストの方は視聴してみてはどうでしょうか。
3Dスキャンデータを滑らかにする場合は通常のスムースだと滑らかになりすぎるので、SmoothPeaks、SmoothAltを使用したとの事。
3Dスキャンデータから服のシワ等はアルファ化したテクスチャを作成。動画では実際に3Dスキャンデータからどのようにアルファを作成しているのか解説してくれています。
キャラクター作成ではコンセプトアーティストが描いたイラストを元にイメージを膨らませて、Zbrushでシルエットを作成して作られて、3Dスキャンモデルを参考に筋肉の付き方等を参考にしているとのことです。ザンギエフの作成ではプロレスの資料なども参考に、コンセプトアートのシルエットを見ながら筋肉の構造が作られている事が解説されています。
また、過去のドット絵で表現されたストリートファイターでは自由に洋服のシワを作成されていましたが、3D表現では生地の切り替え表現が出来ていなかったですが、ストリートファイター6では各ポーズに合わせたシワをポーズと毎に作成する事で魅力的な動きが作成されているとの事です。
その他にもキャラクター作成方法が解説されていますが、動画最後の質疑応答では「キャラクターを1人で何体作っているんですか?」など色々な事を学べる動画となっていました。