Meshyは、AIを使って画像またはテキストから3Dモデルとテクスチャを自動作成したり、用意したUV展開済み3Dモデルをインポートするとテクスチャを自動的に作成する事が可能なWEB上のオンラインサービスです。
無料版では使える機能が限られていましたが、1ヶ月Proライセンスで使ってみると、画像から破綻なくモデルが作成されてかなり便利に感じました。
3Dモデリングを効率的に行いたい人だけではなく、3Dモデルのテクスチャ作成をしたい人も参考にしてみてください。
Meshyは大きく6つの機能がありますが、メインは「画像生成モデル」です。
画像生成モデル(画像から3Dモデルを生成する)
用意した画像を読み込む事で、3Dモデルを作成出来るMeshのメイン機能です。
クリックすると、以下のページが表示され、作成出来るようになります。
●画像 画像を読み込ませる
●名前 生成される文字(プロンプトではない)
●AIモデル Meshy 6 Previewまたは過去のモデルを選択可能
●マルチビュー Meshy5を使用する事で複数画像から作成可能
●ポーズ キャラクターをAまたはTポーズ作成
●ライセンス Proライセンスだと他の人に共有されないモデルを作成可能
画像から3Dモデルを作成するので、試しに、chatGPTで飛行機の画像を用意しました。

クリック/ドラッグ&ドロップ画像を張り付け部分に画像を読み込ませます。
右側のキューラインに「生成中」という文字と、3Dに変換中の進行状況(%)が表示されます。無料バージョンだと中々%が動きませんでしたが、Proバージョンだと直ぐに%が動いて、1分程でストレスなくすぐに作成が開始されました。

1枚の飛行機画像から変に破綻することなく、綺麗な飛行機の3Dモデルが作成されました。作成されたモデルはMeshyのサイト上で直ぐにぐりぐり確認する事が可能です。

頂点数、フェイス数も表示されますが、トポロジーと書かれている項目の上にある、赤枠部分を押すと、

トポロジーの形状を見る事が出来ます。初期設定だと非常に細かく分割されています。
作成したモデルはリメッシュの項目から自動リトポロジーが可能です。
自分でポリゴン数を指定したり、〜100Kまでのポリゴン数を指定して、四角形ポリゴンまたは三角形ポリゴンの指定をして自動リトポロジーする事が出来ます。

先ほど作った飛行機も、3Kに設定して、トポロジーの項目から四角形を選ぶ事で以下のような調整しやすい飛行機モデルを作る事が出来ました。ただし、ポリゴンの流れや密度はあまり綺麗ではないため、綺麗なデータにしたい場合は、ここから調整が必要になります。
作成したモデルには用意した画像またはテキスト入力で1分程でPBRテクスチャを作成する事が出来ます。
「画像入力」で、3Dモデルを作った画像と同じものを使ってみると、あまり情報が無く白かった為にテクスチャもほとんど白くなっています。

今度は「テキスト入力」から「飛行機のテクスチャを作って」と入力する事で、先ほどの画像より窓などの情報が増えたテクスチャが作成出来ています。

作成モデルは、fbx、obj、glb、usdz、stl、blend、3mf形式でダウンロード出来ます。
Blenderにダウンロードしたobjデータを読み込んでもしっかり表示されました。


先ほど白く飛んでいたと思ったモデルもダウンロードしてBlenderに読み込んでみると窓など細かい部分まで解像度の低い画像から読み取って作成されていました。
2Dイラスト素材でも試してみました
イラスト屋さんから総理大臣のイラストをお借りして作成してみました。
3Dモデル状態では、洋服や髪型など綺麗に作られているのが分かります。

画像からテクスチャも自動で作ってもらいましたが、議員バッジや頬の赤身なども、2Dイラスト画像とそっくりに作られているのが分かります。
ポーズ無しだと読み込んだ画像のポーズのまま作成されますが、Aポーズだと、以下のようなポーズになります。
chatGPTでゾンビの画像を作成してみました。

先ほど同じく画像生成モデルに画像を読み込ませてTポーズで「生成する」ボタンを押すだけで以下のモデルが1分程で作成されました。

Tポーズ設定したので手の角度が違いますが、画像と比較しても、細かい部分も、ほぼ似た形状のモデルになっているのが分かります。ベースはここから作りこんでいくのもありですね。
ごつごつとした特徴的な指部分もちゃんと5本になっていますが、イラストにあった指から垂れていた液体は省かれて使いやすいモデルになっているのも良いポイントです。

「テクスチャ」から「画像入力」でテクスチャ作成しましたが、少し待つだけであるアルベド、ラフネス、メタル、ノーマルマップのPBRテクスチャが作成されました。
正面だけではなく、背中や横なども破綻なく綺麗にテクスチャが作られていました。

クローズアップしても綺麗にテクスチャが作られているのが分かります。

Blenderデータをダウンロードすると、テクスチャ付きデータが表示されるので直ぐにEeveeで表示して確認する事が出来ます。

こちらもリメッシュ機能でポリゴン数を削減しながら四角形化する事も出来ます。
ただし、リメッシュ機能は全てが均一にリメッシュされてしまい顔だけポリゴン数を多めに調整する事は出来ません。あくまで簡易的なリトポロジーであり、左右対称に綺麗にしたい場合は手動で調整する必要があります。
自動リギング機能 アニメーション付きモデルをダウンロード可能
作成した3Dモデルに、マーカーをキャラクターの体の部分に配置して、自動的にリグを作成する事が出来ます。リグを作成する場合は左右対称モデルを用意する必要があります。

作成したモデルはそのまま600種類以上のアニメーションライブラリから動きを確認する事が可能で、アニメーション付きデータをダウンロードする事も可能です。リギング付きモデルを作成する場合は300k未満のポリゴンにする必要があります。
女子高生画像から3Dモデルを作成してみました
chatGPTで女子高生画像を作成してみました。

3Dモデルとテクスチャを作成してアルベド表示だけすると以下のようなアニメ調のモデルが簡単に作成する事が可能です。

ただし、ポリゴン数は多くて、クローズアップすると髪の毛と肩の繋がっている部分など形状がガタガタだったりするので、このままでは使う事が出来ませんが、参考モデルとして使う事は可能です。
プロップ画像から3Dモデルを作成してみました
今度はAK47の真横の画像を読み込んでプロップモデルを作成してみました。

横から見ると、ほぼ読み込んだ形状と同じ形状で3Dモデルが作成されています。

厚み等もしっかり作成されていますが、他のアングルから確認してみると、マガジン底部分など穴が開いている箇所もありましたので、微調整が必要になります。
家具画像から3Dモデルを作成してみました
chatGPTで作成したソファの画像です。

画像からテクスチャを作成すると布部分が白くて足が木で作成されました。

テキスト入力から「ソファの布の色は暗いグレーで足は木」と日本語入力する事で簡単に布地の色を暗くする事が可能でした。

布地のシワなどはノーマルマップで作成されているので、リメッシュしてトポロジーを少なくしても情報量を多く使う事が出来ます。
UVのある3Dモデルを読み込みPBRテクスチャを自動作成出来る

Meshyでは自分で作成したUV展開済みの3Dモデルを読み込み、UVにあわせて自動でテクスチャを作成する事も出来ます。
作成するには赤枠部分「あなた自身のモデルをアップロードして下さい」を押しますが、元のUVを使いたい場合は必ず「元のテクスチャとUVを保持」にチェックを入れておかないとバラバラになるので注意してください。

Meshyで表示されるので、左側のプロンプトに適当に文字を入力できますが、モデルを読み込むと自動的にそのモデルのファイル名「bench_press」が入力されたので、そのままテクスチャボタンを押して作成してみました。

すると、ベンチプレスのシャフトや重り部分が質感ごとに別れて作成されました。
あとは書き出してソフトに読み込めば直ぐにテクスチャ付きモデルが使用できます。
Meshyでは他のユーザーが作ってコミュニティにアップロードされているゲーム制作等に使える素材モデルをProライセンスの場合は無制限にダウンロード可能です。
他のユーザーがどんな画像からモデルを作ってるのか、そのモデルを調整して使う事も出来ます。
Meshyの料金 機能を全て知るにはPro版から
| プラン | 料金 | 月間クレジット | キュー内タスク | 優先度 | ダウンロード制限 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Free | $0 / 月 | 100 | 最大1 | 低 | Meshy-4モデル:10回 / 月 | クレカ不要・基本機能のみ |
| Pro | $16 / 月 (年額 $192) |
1,000(最大100資産) | 最大10 | 高 | モデル無制限 | 個人制作向け・非公開アセット |
| Studio | $48 / 席 / 月 (年額 $576) |
4,000(最大400資産) | 最大20 | 高 | モデル無制限 | チーム制作・共有クレジット |
| Enterprise | 要問い合わせ | カスタム | 50以上 | 最高 | モデル無制限 | 大規模組織・API常時利用 |
無料版は画像やテキストから3Dモデルは作成出来るけど、リトポロジーなど出来ない機能も多くてMeshyの良さを体験する事が出来ませんでした。
少なくともプロ版で1ヶ月、日本円だと2,400円程で試せる1,000クレジットで全ての機能を試してみる事でMeshyの良さを理解する事が出来ます。プロ版は3Dモデルの生成1回10クレジット使用、テクスチャ生成1回10クレジットとかなので結構試せます。
Free(無料)
お試し・検証用
クレジットは少なく、キュー優先度も低め
生成アセットは CC BY 4.0 ライセンス
Pro(個人向け・一番人気)
月1,000クレジットで実用レベル
モデル無制限ダウンロード
生成物はプライベート&個人所有
Blenderなどの3Dプラットフォーム連携対応
Studio(チーム向け)
複数人での制作管理が可能
クレジット共有・集中請求対応
優先度が高く、待ち時間が短い
Enterprise(法人・大規模向け)
API常時利用・最高優先度
SAML SSO、専任サポート付き
大量生成・業務組み込み前提
Meshyまとめ
用意した画像またはテキストから1分程で簡単に3Dモデルがサクッと出来てしまうのは驚愕です。また、その画像から破綻なく裏側もテクスチャを作成してくれたり、3DモデルにUVがある場合は、モデルを読み込めば、PBRテクスチャを自動作成してくれる機能もかなり便利でした。
ただし、形やテクスチャのアタリとして使う事はできますが、よくみるとMeshyで作成したモデルの一部が欠けていたり、テクスチャの解像度や塗りがおかしかったりする場合もあるし、リトポロジー機能も部分的にメッシュの密度を保てたりすると、より便利になりそうだなと思いました。
読み込んだ画像によってはそのまま使う事はまだ難しい部分もありますが、1から参考画像を見ながらモデルデータを作るよりも、Meshyでベースを作ったうえで方向性を決めたり、作りこんでいく方がはるかに便利になると感じました。
気になる人は、無料バージョンで試してみて、良い感じに3Dモデルが作られたらプロバージョンを試してみるといいと思います。














