マウスコンピューターさんよりクリエイターパソコンとして現在売れている人気機種の1つDAIV Z7をお借りしたので実機レビューをしてみました。
CPUには8コアのインテルCorei7-9700にグラフィックカードは2019年発売したAMD Radeon RX5700が搭載されていてゲームのFPS数値などはしっかり出てくれて満足する事が出来ました。
しかしMayaのビューポートがしっかり表示されなかったりBlenderが起動出来なかったりといくつか気になる点もありました。
今回借りたのはこちらのパソコンです。
機種名 | DAIV Z7 |
CPU | Corei7-9700 |
グラフィックス | AMD Radeon RX5700 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 2TB HDD / 256GB SSD |
値段 | 149,800〜 (詳しくは公式HPを確認してください) |
DAIV Z7のセット内容
- パソコン本体
- 電源
- 説明書
DAIV Z7のデザイン
黒一色でどんな部屋にも合わせやすいシンプルなデザインです。
後ろ足にはローラーが付けられているので、力の無い人でも簡単に重たいパソコンを運ぶ事が出来ます。
左面にはパソコン内部の熱を逃げやすくするためにパンチングが開けられていて、右面にはブランドロゴの「DAIV」の文字が描かれています。
画像クリック拡大します | |
左面 | 右面 |
斜め上から見た本体のデザイン
画像クリック拡大します | |
正面・後ろの端子
パソコン正面には電源、USB3.0x2、オーディオ入出力があります。
背面にはUSB3.1×4、LANx1、USB3.1X1、USB TypeCx1、オーディオ入出力x1、HDMIx1、Display portx3、電源x1、があります。
DAIV Z7のパーツ構成と性能
DAIV Z7の性能 | |
CPU | Corei7-9700 |
グラフィックス | AMD Radeon RX5700 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 2TB HDD / 256GB SSD |
通信機能 | LANポートx1 |
CPU性能
CPUは8コアのCorei7-9700を搭載しています。CPU性能を比較すると下から2番めの速度ですが、値段が安くて比較的性能が良いCPUです。
型番 | コア数(スレッド数) | 性能 | 搭載パソコン | |
Core i9-10980XE | 18(36) |
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Core i9-10900X | 10(20) |
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Core i9-10900K | 10(20) |
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Core i9-9900K | 8(16) |
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GALLERIA ZZ i9-9900K | |
Core i9-9900 | 8(16) |
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Core i7-10700K | 8(16) |
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Core i7-9700K | 8 (8) |
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GALLERIA ZV | |
Core i7-9700-F | 8 (8) |
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Core i5-9400F | 6 (6) |
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GALLERIA DF |
グラフィックカードの性能
グラフィックカードはAMD Radeon RX5700が搭載されています。
GRTX2060と同じぐらいの性能を発揮してくれるFPS数値をマークしてくれました。
メモリの搭載数値
メモリは8GBが2枚搭載されていますが、残り2つのソケットが開いています。
パソコン購入時にポイントがもらえるので、メモリを後から増設する事でより多くのソフトを起動しながら快適に操作する事が出来ます。32GBもあれば快適に動作出来ます。
ストレージの容量
256GBのSSDに2TBのHDDが搭載されているのでデータの保存に困る事はありません。
SSDのおかげでパソコンの起動も保存も早く処理出来ます。
パソコンの動作音
パソコン起動中は何もしないと46db前後で少し音がするぐらいでしたが、レンダリングやゲームをすると一気に音が大きくなりVrayベンチマークでは室外機のエアコンの騒音レベルの55dbまで大きくなり正直かなりうるさく感じました。今まで色々なパソコンを見てきましたがここまで音が大きいパソコンもかなり珍しいです。
騒音計で計測した音の評価数値 | |
冷蔵庫の音 | 30db |
室内のエアコンの動作音 | 40db |
室外機のエアコンの動作音 | 50db |
実際にMAYA、blender、サブスタンスペインター、マーベラスデザイナーを操作してみました。
MAYA arnoldのレンダリング速度
mayaのarnoldを使って自作したサンプルモデルを例にレンダリング速度を計測してみました。
使用ソフト | MAYA arnold |
レンダリングサイズ | 1920×1080 |
バイク本体のテクスチャ | 2kサイズx90枚 |
倉庫 | 2kサイズx50枚 |
レンダリング時間は64:02秒と出ました。
maya / arnold | 64:02秒 |
過去に使ったデスクトップPC一覧表と比べるとCPU性能的には低いですがゲームのFPS速度は出ています。
15位 | GALLERIA ZF | 55:53秒 | 189,980円 |
16位 | GALLERIA RH5 | 57:07秒 | 84,445円 |
17位 | GALLERIA ゲームマスター GX70R7 | 60:50秒 | 274,800円 |
18位 | GALLERIA XT | 62:23秒 | 129,980円 |
19位 | DAIV Z7 | 64:02秒 | 149,800円 |
20位 | GALLERIA XZ | 64:23秒 | 299,980円 |
今回モデルを読み込んでみると原因不明でプレビュー表示がしっかりされない事が起きました。これは正直CGを使う上で使い物にならないですね..。
blenderのレンダリング速度
blenderは2.82、2.83共に起動すると落ちて原因不明に動作する事が出来ませんでした…。
サブスタンス ペインターやマーベラスデザイナーも動作確認済み
テクスチャペイントソフトのサブスタンス ペインターに、洋服を作ったりシミュレーションソフトのマーベラスデザイナーも問題なく動作確認できました。
V-rayのベンチマーク数値
CPU | 01:53 |
GPU | 01:18 |
CINEBENCH R15のベンチマーク数値
OpenGL | 123.32fps |
CPU | 1088cb |
CINEBENCH R20のベンチマーク数値
CPU | 2426pts |
フォトショップの処理能力
ぼかし放射状
フォトショップCCを使って6000x4000pxの写真にぼかしの放射状を最高画質で適用すると約13:64秒と表示されました。そこまで早くはありません。
使用したサンプル画像はこちらからダウンロードできます。
ゲームのベンチマーク結果 / 軽いゲーム
軽い処理で動作するドラクエ10のベンチマークは最高品質ですごく快適のスコアが10147で快適に操作出来る事が分かります。
すごく快適 | 10147 |
現在絶賛プレイ中の聖剣伝説TRIALS OF MANAをプレイすると常時120FPS前後で快適にプレイできました。
FPS数値 | 120FPS |
ゲームのベンチマーク結果 / 中程度のゲーム
中程度の処理能力を要求されるモンスターハンターも常時60FPSが表示されて快適にプレイする事ができました。
モンスターハンターワールド | 60FPS |
フォートナイトのグラフィックは最高設定でも常時FPS数値が90~100前後が出ていて問題なく快適にプレイ出来ました。
フォートナイト | 90~100FPS |
ゲームのベンチマーク結果 / 重たいゲーム
高画質で重たい処理のFF15のベンチマークは最高設定の「高品質」「4Kサイズ」でベンチマークを測定してみましたが、スコアが3100で普通にプレイ出来ました。
普通 | スコア 3100 |
オンラインで対戦できるFPSゲームPlayerUnknown’s Battlegroundsはグラフィック数値を全てウルトラにすると90FPS前後でプレイ出来ました。
FPS数値 | 90FPS〜 |
GTA5のグラフィックをすべて最高設定にしベンチマークを測っても常時FPS数値が60前後で快適に表示されました。
FPS数値 | 60〜FPS |
オキュラスクエストをオキュラスリンクに繋げてHalf-Life:Alyxを起動してみましたが、快適に問題なく動作する事が出来ました。グラボの性能を必要とするVRゲームも問題なくプレイ出来ます。
DAIV Z7の評価
マウスコンピューター公式サイト DAIV Z7
過去に使ったパソコンと比べると、20万円台以上で購入出来る他のパソコンより数値は劣ってしまいますが、ゲームをそこそこ満足にプレイ出来るパソコンなのが分かりました。用途としては重たいCGの処理はしないけど絵を書いたりゲームをしたり趣味として使いたい人向けのパソコンです。
ただ今回、何故かBlenderやMayaのビューポート表示でしっかり表示されない事が起きたので、正直不安に思いました。また動作音はかなり大きくてかなり不快に思いました。今まで使ったことがなかったグラボAMD Radeon RX5700が引き金になっているのか個体差なのかわかりませんが、個人的にあまりオススメ出来ないと感じました。
安心してプロとして重たいCGの処理もしながら仕事にも使いたいと思っている人には過去に実機レビューしたDAIV A9以上が安心して使えるオススメ出来るモデルとなっていたので合わせて読んでみてください。
パソコンの名前 | DAIV Z7 | DAIV A9 | DAIV Z9 |
デザイン | |||
今回使ったパソコン | レビュー記事はこちら | レビュー記事はこちら | |
値段(詳しくは公式サイト参照) | 149,800円 | 204,800円 | 244,800円 |
MAYA レンダリング時間 | 64:02秒 | 39:04秒 | 53:00秒 |
ドラクエ10ベンチマーク高品質 | 10147 | 21749 | 23591 |
FF15ベンチマーク 高品質 | 3100 | 3885 | 4210 |
PUBG 画質ウルトラ FPS数値 | 100〜FPS | 130~150FPS | 150~190FPS |
メモリ | 16GB | 32GB | 32GB |
CPU | Corei7-9700 | Ryzen 7 3700X | Core i9-9900K |
グラフィックカード | AMD Radeon RX5700 | RTX2070 SUPER | RTX2070 SUPER |
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