今回はドスパラさんよりRTX3060に2022年1月5日に発売されたCore i7-12700が搭載されたクリエイター向けブランドraytrek XVのパソコンをお借りして実機レビューしました。CGからゲームまで全ての事を問題なく操作する事が出来るので、これからCGを学びながらPCゲームで遊んでみたいと思っている学生さんから、趣味で性能が良いパソコンが欲しいと思っている人にはオススメ出来る1台となっていました。
ただ、「もっと性能が良いパソコンは無いの?」という人の為に過去に使用した40万円のパソコンGALLERIA UA9C-R38 第12世代Core搭載と、どれだけ違うのかページ最後では比較しているのでそちらも参考にしてみてください。
今回借りたのはこちらのパソコンです
機種名 | raytrek XV 第12世代Core搭載 |
CPU | Core i7-12700 |
グラフィックス | RTX 3060 12GB GDDR6 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
値段 | 219,980 円(税込) (詳しくは公式HPを確認してください) |
raytrek XV のデザイン
ボディ全体はマットブラックでシンプルなデザインです。パソコンのサイズは幅207mm、奥行き509mm、高さ440mmと少し大きく感じますが、内部のパーツを増設したり取り替えたりしやすくなっています。
本体の正面、左右、上面にはパンチングが開けられていて熱の逃げ道が作られています。
画像クリックで拡大します | |
真横から見た本体のデザイン
本体左面にはパンチングが開いているので熱が逃げやすい構造になっています。
正面・後ろの端子
正面にはDVDスーパーマルチドライブ、USB3.0x2、カードリーダー、電源、オーディオ入出力が付いています。
カードリーダーでの読み込みは非常に早くて、sonyのα7Ⅲで6000x4000pxで撮影した写真のSDカードを差し込んでスクロールしてみても読み込みに時間が掛からず瞬時に表示してくれるのでストレスが一切ありません。写真撮影が趣味でカードリーダーを頻繁に使う人には欠かせない部分だと思います。
背面にはUSB3.2×2、USB2.0x2、USB-TypeCx1、USB3.2X3、LAN、オーディオ入出力が付いています。モニター接続には、Displayportx3、HDMIx1が付いているので、複数のモニターで快適に作業する事が可能です。
背面部分に使用不可と赤いシールが貼られているので間違ってケーブルを差し込む心配がないのが初心者には嬉しいポイントです。
raytrek XVのパーツ構成と性能
グラフィックカードの性能
グラフィックカードはGeforce RTX3060が搭載されています。RTX3060は現在発売されているグラフィックカードの中では下の位置に入りますが、それでも現在発売されている高グラフィックを要求されるゲームでは高いFPS数値を出してくれて、どのゲームも問題なくプレイする事が出来ました。
型番 | 性能 | |
RTX3090 |
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RTX3080Ti |
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RTX3080 |
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RTX3070Ti |
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RTX3060Ti |
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RTX3060 |
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RTX2060Super |
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ベンチマークソフトで有名な3DMARKで計測してみるとTIME SPYのスコアは8578、グラフィックスコアは8351となりました。
CPU性能
CPUには2022年1月に発売された3.6GHzで12コア20スレッドのCore i7-12700が搭載されています。現在のグラフィックカードの表で見ると上位のパーツで実際にレンダリング速度は速くてゲームでも高い数値を出してくれました。
型番 | コア数(スレッド数) | 性能 | |
Core i9-12900K | 16(24) |
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Core i7-12700 | 12(20) |
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Core i9-11900K | 8(16) |
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Core i7-11700K | 8(16) |
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Core i9-11900KF | 8(16) |
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Core i9-10900K | 10(20) |
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Core i7-11700KF | 8(16) |
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Core i7-11700F | 8(16) |
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Core i7-10700K | 8(16) |
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Core i9-9900K | 8(16) |
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Core i7-10700 (F) | 8(16) |
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Core i9-9900 | 8(16) |
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Core i7-9700K | 8 (8) |
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Core i7-9700 | 8 (8) |
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3DMARKでCPU数値を測ってみるとMax Threadsの数値は8684となりました。
メモリの搭載数値
複数のソフトを同時に立ち上げたりする時に必要となるメモリは16GB搭載されています。ゲームをプレイするだけなら問題ありませんが、複数のソフトを立ち上げて何か作業する場合には32GBあると快適に作業する事ができますが、後から8GBのメモリを2枚追加する事で増やす事が可能です。
ストレージの容量 (データ保存)
ゲームのインストールやデータ保存に必要なSSDは500GB搭載されていますが、現在発売されているゲームは重たい物が多くてフォートナイトだと31GB必要で、キングダムハーツⅢだと65GB、GTAⅤだと98GBと大容量な物ばかりです。出来れば1TBあると余裕をもって色々と使う事が出来ますが、BTOパソコンは後からでも必要になればSSDやHDDを別で購入して簡単に増設する事が出来るのでまずは問題ありません。
パソコンの動作音
パソコンの動作音は基本的に静かですが、V-rayベンチマークを起動する時は一時的に音がブーンと音がうねりをあげましたが、直ぐに静かになりました。レンダリングやゲーム中でも音がうるさすぎて凄い気になるという事がありませんでした。許容できる音の大きさです。
ちなみに一般的な生活音の大きさは以下となります。
騒音計で計測した音の評価数値 | |
冷蔵庫の音 | 30db |
室内のエアコンの動作音 | 40db |
室外機のエアコンの動作音 | 50db |
MAYA arnoldのレンダリング速度
mayaのarnoldを使って自作したサンプルモデルを例にレンダリング速度を計測してみました。
使用ソフト | MAYA arnold |
レンダリングサイズ | 1920×1080 |
バイク本体のテクスチャ | 2kサイズx90枚 |
倉庫 | 2kサイズx50枚 |
レンダリング時間は20:15秒でした。
過去に使ったデスクトップPC一覧表で比べると3位の速さでした。値段から見てもコスパが良いと思います。CPU性能としては上位性能ですが、レンダリングをしてみると以前使用したGALLERIA UA9C-R38に搭載されていたCPUCore i9-12900Kは9分台なので速度が欲しい人はこちらのパソコンのレビューも参考にしてみてください。
順位 | レビュー記事 | MAYA レンダリング |
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1位 | GALLERIA UA9C-R38 第12世代Core搭載 | 9:37秒 |
2位 | GALLERIA ZA9R-R38 5900X Windows 11 搭載 | 12分33秒 |
3位 | raytrek XV 第12世代Core搭載 | 20:15秒 |
2位 | GALLERIA XA7R-67XT | 21:20秒 |
3位 | GALLERIA XA5R-67XT 5600X搭載 | 24:33秒 |
4位 | GALLERIA XA5R-67XT 5600X Windows 11 搭載 | 31:46秒 |
5位 | GALLERIA XA7C-R37 | 32:32秒 |
6位 | raytrek Debut | 38:36秒 |
blenderのレンダリング速度
blenderでサンプルモデルのBMWをレンダリングしてみましたが、CPUレンダリングは2分45秒で、GPUレンダリングは2分44秒台とMaya同様、速くレンダリング処理が終わりました。
blenderを使ったレンダリング速度 | ||
CPUレンダリング/02:45:16秒 | ||
GPUレンダリング/02:44:38秒 | ||
Vray ベンチマーク数値
V-rayベンチマークではCPUが58秒で、GPUが49秒です。
CPU | 00:58 |
GPU | 00:49 |
CINEBENCH R15のベンチマーク数値
CINEBENCH R15のベンチマークではOpenGLが208.65fpsでCPUが2458cbです。
OpenGL | 208.65fps |
CPU | 2458cb |
CINEBENCH R20のベンチマーク数値
CINEBENCH R20のベンチマーク結果は5540ptsです。
CPU | 5540pts |
サブスタンス ペインターも動作確認済み
テクスチャペイントソフトのサブスタンスペインターでシミュレーションでペイントする機能を使用してみましたが、問題なく動作確認出来ました。
フォトショップの処理能力
フォトショップを使って6000x4000pxの写真に「ぼかし放射状」を最高画質で適用すると約6.95秒で処理が完了しました。過去に使用したCPUでは上位2位と速く処理が完了しています。使用したサンプル画像はこちらからダウンロードできます。
CPU | 時間 |
Core i9-12900K | 4.96秒 |
Core i7-12700 | 6.95秒 |
Ryzen 9 5900X | 7.13秒 |
Ryzen 9 3900X | 8.55秒 |
Core i9-10900K | 9.83秒〜11.50秒 |
Core i7-11700 | 10.75秒 |
Core i7-10700 | 12.48秒 |
Ryzen 5 5600X | 12.78秒 |
Core i7-9700 | 13.42秒 |
Ryzen 7 3700X | 16.02秒 |
ゲームのベンチマーク結果 / 軽いゲーム
軽い処理で動作するドラクエ10のベンチマークは最高品質ですごく快適のスコアが23639と快適に動作する事が出来ました。
ドラゴンクエストⅩ | 23639 |
ゲームのベンチマーク結果 / 中程度のゲーム
フォートナイトをプレイすると105~114FPS前後が表示されて快適に動作する事が出来ました。
フォートナイト | 110FPS~ |
APEXではFPS数値が常時60前後を表示してくれて快適に動作しました。
APEX | 60FPS |
GTA5のベンチマークを測ると187PS前後で快適に表示されました。
GTA5 | 187FPS~ |
ゲームのベンチマーク結果 / 重たいゲーム
高画質で重たい処理のFF15のベンチマークは最高設定の「高品質」「4Kサイズ」でベンチマークを測定してみると3680の評価は普通で動作が不安定になることなく遊べる事が分かりました。
FF15 | 3680 |
オンラインで対戦できるFPSゲームPlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)はグラフィック設定を全てウルトラにしてもFPS数値が129FPS前後で問題なく快適にプレイ出来ました。
PlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG) | 129FPS~ |
サイバーパンク2077はグラフィックを全て一番高い設定にしてレイトレーシングをオンにすると43FPS前後で少し重たさを感じましたがレイトレーシングを切ると60FPS以上出て快適に動作する事が出来ました。
サイバーパンク2077 | 43FPS~ |
raytrek XVの評価
値段だけの性能があり満足度◎何をするにも不満が無いパソコンが欲しい人にオススメ出来る1台です!
値段は約22万円と少しお高めですが、最新CPUのCore i7-12700は12コア20スレッドでRTX3060の性能のおかげでMaya、Blenderからサブスタンスペインターの3DCGソフトも快適に操作出来て、グラフィック処理を要求されるゲームはどれも高いFPS数値を出してくれて問題なくプレイする事が出来るパソコンとなっていました。
10万円台のパソコンではレンダリング速度も遅くグラフィックカードの性能も下がってしまうので軽い動作はいいけど、どんどん綺麗になっていくスペックの要求される重たいゲームをプレイしようとすると正常に動作出来ずに不満が出てくる場面もありますが、今回のraytrek XVは何をするにも一通りの事は満足に操作する事が出来るパソコンとなっていました。
ただ、「もっといいパソコンは無いの?」と思っている欲張りさんの為に過去に使用した40万円PCと比べたらどれだけ性能差があるのか表を作成してみました。
パソコンの名前 | GALLERIA UA9C-R38 第12世代Core搭載 | raytrek XV 第12世代Core搭載 |
デザイン | ||
レビュー記事はこちら | 今回使ったパソコン | |
値段(詳しくは公式サイト参照) | 409,979円 | 219,980円 |
Mayaレンダリング時間(CPU) | 9分37秒 | 20:15秒 |
フォトショップフィルター処理 | 4.96秒 | 6.95秒 |
ドラクエ10ベンチマーク高品質 | 23860 | 23639 |
FF15ベンチマーク 高品質 | 7084 | 3680 |
メモリ | 32GB | 16GB |
ストレージ | 1TBSSD+2TB HDD | 500GB SSD |
CPU | Core i9-12900K | Core i7-12700 |
グラフィックカード | RTX 3080 | RTX 3060 |
こちらの表を見ると分かりますが、40万円パソコンのGALLERIA UA9C-R38はMayaのレンダリング時間は約1/2になり、FF15のベンチマークでも2倍以上の高い数値を出してくれています。
通常2倍の値段を払ったからと言ってもキリ良く2倍数値が良くなる訳ではありませんが、ここまではっきりと数値が出ている事は珍しいのでお金に余裕があったり、プロとして今現在仕事をしている人はGALLERIA UA9C-R38を買ってみても良いと思いますが、CG学校に通いだした学生さんだったり、ブレンダーを触りながらゲームで遊ぼうと思っている人はraytrek XVで十分だと思うので、詳しくはドスパラ公式サイトよりチェックしてみてください。
最近はグラボの値段が安くなってきたのでBTOパソコンも買いやすくなりましたね。
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【PC購入】ドスパラのPCを48回払いでネット通販で注文する手順を1から詳しく書きました
ドスパラPCは最短、明後日届きます!
ドスパラPCは神奈川県で製造されていて、配送には「ヤマト運輸」を採用しているので「翌日出荷」と記載されているパソコンは明後日到着します。また金曜日に注文したとしても、土曜日に発送して日曜日に到着します!配送がとにかく早くて実際に2019年、2023年に注文したら直ぐに到着しました。
ドスパラPCは過去に2度購入しています。
ドスパラPCは2019年と2023年と2度実費購入していますが、初期不良もなく全く問題なく使用できているのでオススメ出来るBTOメーカーです!(記事にはしていませんがその昔にも購入経験があり合計3回です)2019年には分割払いで購入した時の購入方法も記載しているので参考にしてみてください。